カラメル色素入りの食品はなるべく避けるべき
カラメル色素は、カラメルⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳの全部で4種類があり、カラメルⅢとカラメルⅣには、発がん性のある4-メチルイミダゾールが含まれています。したがって、カラメルⅢやカラメルⅣが使われた食品を食べ続けた場合、がんになる可能性が高まる心配があります。
カラメル色素のやっかいな点は?
一方、カラメルⅠとカラメルⅡには、4-メチルイミダゾールは含まれていません。それらにまったく毒性がないというわけではありませんが、「摂取してはいけない」というほどの毒性は認められていません。ですから、カラメルⅠとカラメルⅡは危険とは言えません。
しかし、カラメル色素のやっかいな点は、4種類のうちどれを添加しても「カラメル色素」としか表示されないことです。
そのため、ⅠやⅡが使われているのか、それともⅢやⅣが使われているのかは分かりません。ですから、「カラメル色素」と表示された食品すべてを「不可」とは言えないのです。
カラメル色素を多くの食品で使用
また、カラメル色素は、コーラ、カフェオレ、カップめん、インスタントラーメン、カレールゥ、レトルトカレー、漬けもの、ソース、惣菜、弁当など、非常に多くの食品に使われています。
このため、もし「カラメル色素が添加された食品はすべてダメ」ということになると、市販の製品のかなりの数が食べられないことになってしまいます。これでは、食品パニックが起こりかねません。
結局、私としては「不可」ではないけれども、「カラメル色素入りの食品は、なるべく避けたほうがよいでしょう」としか言えないのです。
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