タイトル
軍艦島 超景
著 者
柿田清英
定 価
2,420円(10%税込)
判 型
B5変型
ISBN
978-4-86199-603-0
発売日
2013/06/26
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台風直撃により高波が全島を覆う衝撃の瞬間、水中スクーターで遊泳しながら海面スレスレから見上げた不気味な軍艦島、霧で烟(けぶ)るコンクリート高層アパート群が織りなす迷宮廃墟、島民が残した昭和の落書きや家電製品、周辺海中に潜って熱帯魚とともに撮影した炭鉱施設の遺構、波音まで吸い込んでしまいそうな軍艦島の夜…。観光上陸もすっかり定着し、写真集も数多く出ている昨今、いまさら軍艦島なんて…と思う人も多いかもしれません。しかし、ここにあるのは文字通り命がけで撮影された、「誰も見たことのない軍艦島」写真の数々です(もちろん、非常に危険ですので絶対真似をされないようお願いします)。
同時に、最盛期5200人以上いたというその島民の中には、台風で大時化の時に防波堤に波が打ち寄せるのをもの珍しそうに眺める女性たちがいたり、あるいは遊泳禁止だったにもかかわらず周辺の海を泳いでいたという子どもたちは、水面から顔を出しては、きっとコンクリートの要塞島を眺めていたはずで、写真自体は島民目線に近いものであることも忘れてはならないでしょう。大自然の驚異と、過酷な自然環境のなかで軍艦島を作り上げた建築技術の驚異、そして人間の生命力の凄まじさを、柿田さんの写真はものの見事に伝えています。
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