F-X 自衛隊の次世代機たち

老朽化のため、まもなく退役の時期を迎えるF-4ファントム。その後継機選定を巡る第4次F-X論議が、防衛省・国防族議員の間だけでなく、航空機ファンの間でも白熱しています。
中でも耳目を集め採用の可能性が高いといわれる候補が、米国製のF-22Aラプターをはじめ、F/A-18E/Fスーパーホーネット・F-15FXストライクイーグル・ユーロファイタータイフーンなどの最新鋭機たち。
これら候補機の豊富な写真を掲載した本書には、DVDも付属。マニアから航空機初心者まで満足できる内容となっています。
ほかにも、これまで行われてきた第一次～第三次F-Xにおける対象機種の比較と選定への流れといった歴史や、ライセンス生産や国産化での課題、防衛省で研究を進めている国産ステルス機「高運動飛行制御システム」など、数多くの周辺事情やデータを盛り込んだ決定版ともいえる内容です。

▼本書掲載のF-X候補たち
●F-22Aラプター
●F/A-18E/Fスーパーホーネット
●F-15FXストライクイーグル
●ユーロファイター タイフーン
●F-35サンダーボルト

各機体および各部詳細写真・解説、開発・運用データベースを掲載。コラム部分では、F-117など今回のメインではないが関連性のある機体も紹介。またこれまでの第一次～第三次F-Xに関する情報（F-104・F-4・F-15など）も俎上に載せた内容の濃いものとなっています。


▼付属DVD・F-22 ラプター
●エアショー・高機動デモ
●ドキュメント・嘉手納配備
●機体オールアラウンドビュー

付属DVDは、日本のマニア垂涎の「F-22 ラプター」を徹底取材。なんと3部構成の盛りだくさんの内容です。
まずは専門のデモチームによる高機動フライトを収録。仮にF-22が自衛隊採用や在日米軍基地本格配備となったとしても、騒音問題や安全基準の厳しい日本の航空祭では見ることができないであろう極小半径旋回やハンマーヘッド、さらには空中静止といった驚異の飛行性能が展開されます。さらにウェポンベイの開閉といった日本では見られないシーンが満載です。
続いては2009年1月に沖縄・嘉手納基地に一時配備となった「第27戦闘飛行中隊」の訓練に同行取材。在日米軍基地展開に密着したドキュメンタリーです。パイロットのスーツ装備から搭乗・発進、さらには空中給油、F-15との戦闘訓練といった貴重なシーンを収録しています。
最後は地上展示＆格納庫内の機体に接近、全周から細部をクローズアップ！　機体の構造がよく分かる貴重な映像となっています。見ていると「ここはこうなっていたんだ……！」と驚く部分がたくさんあることでしょう。