熊谷基地のさくら祭も終わり、航空祭のシーズンがやってきます。
2013年の入間基地航空祭は前年から10万人増の32万人の来場者でごったがえし、
まさに人間航空祭になってしまいました。
今年はどうだろうか。航空祭の人気は出そうだなということで、
航空祭へ行ったことのない受信マニアの向けた特集です。
さてベテランのエアーバンダーたちに愛されている受信機がユピテル。
それも最新のMVT-7500ではなくて、MVT-7000/7100/7200だったりします。
ユピテルの受信機マーケットからの実質的な撤退とあって、
今回の特集ではエアーバンダー御用達のユピテルの受信機をアレコレしてみました。
詳細は4月25日発売の2014年6月号を参照していただくとして、
私のユピテル感を少々。
MVT-7000/7100/7200シリーズは正直私には合いません。
オートステップもオートモードもなく、ビギナーには扱いにくいシロモノだからです。
私が初めて買った受信機が同時に発売されていたIC-R10という
オートモード&オートステップ機ですから、当然でしょうね。
それとMVT-7300。湾曲したディスプレイは写真撮影が大変で、
もうそれだけで嫌になりました。
同じボディを使ったMVT-3400はコストパフォーマンスに優れた名機なんですけどね。
大井松田吾郎師匠も「ベテランの有能なるサブ機」と位置づけてますもん。
1個前のMVT-3300も使いやすくていい受信機でした。
思い出したのは定価90,000円のMVT-9000。
マルハマのRTー619の定価が61,900円だったように、ふざけた型番の設定に吹いた!
マルハマは80%オフの12,000円でしたが、MVT-9000は高かった。
最後はシルバーボディのJなし秘話解読付きのMVT-9000MK2になったけど、
高いままだった。
2波同時受信機能を装った2VFOってのも悲しい。
MVT-7500はセットモードが階層式になっていてさらに日本語表記。
メモリー管理ソフトも無料でPCとの接続ケーブルも不要。
マイクロSDカードを介して行うというユーザーライクな造りはよかったな。
対して、弟分のMVT-5500は機能が削られすぎており、
8,000円高くてもMVT-7500を買ったほうが幸せになれます。
MVT-5500は受信マニアは買わないほうがいい受信機でした。
ざっとユピテル受信機への雑感を記してみました。。
結論はMVT-3000シリーズはコストパフォーマンスに優れた名機であると。
写真はMVT-7000/7100/7200の電池ケース。
単3形乾電池4本を入れるために、取り出し時を考えてベロが入っています。
電池の入りの悪さも当時のAR8000を思い出しますね。
AR8000は電池の金具が飛んじゃう。
1990年代のおおらかなでも、それでいて野心的な受信機が多かった時代。
ラジオライフも通巻400号。受信機とともに歩んできました。
(編集部/関口岳彦)