ラジオライフ読者の皆さん、こんにちは。
10月22日に発売になった『周波数帳2014-2015』の編集を終え、
10数年ぶりにラジオライフ編集部に復帰した関口岳彦です。
1990年代後半から2000年代前半のラジオライフを読んでいた読者さんは、
私のことを覚えているかもしれません。
なかにはペディションで直接お会いしている人もいることでしょう。
復帰して最初に担当した特集が、
だだ今発売中の『ラジオライフ』2013年12月号の第3特集「ラジオ受信の楽しみ方」です。
時を同じくして、『ラジオライフ』の発売の翌日、
10月26日に『ラジオ番組表2013年秋号』が発売となっています。
私はナイターオフの秋改編が大好きで、
『ラジオ番組表』を見てはナイター帯の新番組に心躍ります。
今回の注目は文化放送の火~金曜日20~22時の「オトナカレッジ」。
K太郎さん、いや、砂山圭太郎アナがパーソナリティで知識が得られます。
痛いのは文化放送、「木曜リッスン」(25~27時)のチャンソネが火曜日にシフトしたこと。
この時間はTBSラジオの爆笑問題カーボーイとバッティングです。
木曜深夜のチャンソネ→柚月美穂の流れも立ち消えに…。
それはさておき、秋はラジオシーズン到来ということです。
かくいう私はラジオ好き。 テレビはまったく見ていません。
なので「倍返しだ」も見ておりませぬ。
そうなってしまうのも、 ニュースや面白そうなバラエティ番組、
ドラマが放送されている時間に帰宅していないからという、
物理的な問題もあるのですが…。
そのためにビデオがあるのですが、
ビデオに録ってまで見るのは「警察24時」系の特番くらいです。
これはパトカーマニア必見の番組ですので、条件反射的に録画しています。
チラっと映るパトカーが見逃せないんです。
PCの車内に響きわたる警察無線も聞き逃せませんしね。
そんなわけで、ニュースや世の中の情報のほとんどはラジオから得ています。
朝と深夜の家にいるときは常にラジオが流れています。
「ラジオ好き」を公言しても許されることでしょう。
もちろん、ラジオ番組を聞くのは大好きですが、
遠距離受信といったテクニカルなことも大好きなんですね。
別冊の『ラジオマニア』でもAM/FMラジオの受信実験をいろいろやってきました。
東京→九州コミュニティFM受信の旅、
高速道路路側ラジオ受信の旅、
AMラジオ昼間のDX AMラジオのDXができるのは何時からといった
受信実験を 誌面に「顔出し」してやっていましたから、
こちらを覚えているラジオマニアの面々もいるかもしれません。
そんな関口がラジオ受信にトライしたのが今回の第3特集です。
まずは遠距離受信を成功させるための基礎知識としてAMラジオ、FMラジオ、短波放送、
それぞれの伝搬の特性をチェックします。
周波数の低いAMラジオが夜によく聞こえる物理法則を知ることが大事です。
周波数の高いFMラジオの電波の飛び方を知れば受信の方法も決まってきます。
なぜ、短波放送は海外から飛んでくるのか。
バンドごとに電波の飛び方の違いを紹介しています。
ラジオ好きには常識ですが、改めて見直すことも大事です。
AMラジオの飛びで注目してほしいのが地表伝搬。
AMラジオの送信出力は大きいこともあって、
飛ばないとされている昼間であっても、 これが意外な距離を飛んできているのです。
前述のAMラジオ昼間のDXでは和歌山県の紀伊半島から九州の宮崎放送、
千葉のニッポン放送の受信に成功しています。
遮蔽物のない海上を使えば、500kmを超える日中のDXも可能なのです。
海外から飛んでくるのが当たり前の海外短波放送とは違い、
AMラジオのDXは実践している人も少ないのでトライする価値大ありです。
今回はさらに九州との距離を伸ばした伊豆半島の南端石廊崎にて受信実験をしました。
地図をみれば分かるとおり、石廊崎と九州・沖縄方面には海が広がるのみ。
もしや沖縄も狙えるのでは…との思いがありました。
その意外な結果は発売中の『ラジオライフ』2013年12月号を見てください。
ラジオライフブログのボーナスデータとして誌面に掲載しきれれなかった、
昼間のAMラジオ受信データを掲載しますので、受信の参考になさってください。
これ以外にもFMラジオの遠距離受信のアイテム、八木アンテナによる受信。
ソニーのICF-SW7600GRと同等以上の性能を持つ中華ラジオ、PL-660の機能紹介と動作方法(和文取説によって分かったこと)の紹介。
電源オフで設定するなんて中国語の取説じゃ分からんですよ!
そしてエーオーアールの短波帯受信機、ペルセウス+SDRソフトStudio1の機能紹介と、
ベテランBCLまで楽しめる内容になっています。
『ラジオライフ』2013年12月号をよろしくお願いいたします。
表 昼間に行った遠距離受信の結果(本誌の補足)
周波数 放送局/出力 SINPO→ループアンテナ使用/備考
540kHz NHK第1(不明) 44444 宮崎局(5kW)かも
576kHz NHK第1(浜松)/1kW 55555
639kHz NHK第2(静岡)/10kW 55555
666kHz NHK第1(大阪)/100kW 55555
693kHz NHK第2(菖蒲久喜)/500kW 55555
720kHz CBCラジオ(熊野)/100W 44444→55555
729kHz NHK第1(名古屋)/50kW 55555
801kHz CBCラジオ(尾鷲)/100W 45554→55555
810kHz AFN(東京)/50kW 55555
828kHz NHK第2(大阪)/300kW 55555
864kHz 東海ラジオ(豊橋)/100W 33333→44343
882kHz NHK第1(静岡)/10kW 55555
909kHz NHK第2(名古屋)/10kW 55555
945kHz NHK第1(不明) 44444→55555 徳島局(5kW)かも
1026kHz NHK第1(新宮)/100W 44343→45454
1053kHz CBCラジオ(名古屋)/50kW 55555
1143kHz KBS京都(京都)/20kW 35443→45444
1161kHz NHK第1(不明) 22222
1179kHz MBSラジオ(大阪)/50kW 55555
1332kHz 東海ラジオ(名古屋)/50kW 55555
1359kHz NHK第2(豊橋)/100W 22222→33333
1404kHz 静岡放送(静岡)/D10kW 55555
1485kHz 東海ラジオ(下呂)/100W 22222→33333 CBCを抑えて聞こえた
1521kHz NHK第2(浜松)/1kW 55555
受信地/日時:静岡県賀茂郡南伊豆町石廊崎/2013年10月11日10~13時
ラジオ/アンテナ:IC-F-SW7600GR/ミズホ通信UZ-77s+専用アンプ