ラジオライフ編集部の森川です。
毎日暑くて、アイスコーヒー中毒に陥っております。
今回は7月25日に発売された
ラジオライフ9月号「遠距離受信大実験」のレポートをお届けします。
今回は前編として、福井県での遠距離受信裏話です。
遠距離受信はラジオライフ新人の登竜門。
ラジオライフ編集部に配属されて約7か月の私、森川。
9月号でのテレビ特集が決まった企画会議において、編集長から関東と関西の地上デジタル波を地方で受信してこい!と指令がくだり、同僚の編集部員、菅原と共にいざ北陸福井へ!!
●実験1日目
険しい山の頂上で待ち受けていたのは天国か地獄か!?
NHK以外だと福井放送(日本テレビ系)福井テレビジョン(フジテレビ系)という民放2局しかないこの地で、名古屋の放送波と関西の準キー局を受信してやろうというわけです。
この時はまだ、幾多の試練が待ち受けていることを想像だにしていなかった…。
まず向かったのは福井県の県庁所在地である福井市。
足羽山という標高115mそこそこの小山から愛知方向にアンテナを向けてみました。
結果はラジオライフ9月号25ページをご覧いただきたいのですが、家の屋根に取り付ける高素子アンテナを手に持ち、左右に振る姿は、端から見れば異様そのもの。
実験中、通りかかった人から「何やってるんですか?もしかしてUFOの調査?」なんて話しかけられたりしちゃいました(笑)
次に向かったのは南越前町にある標高約700mの岩谷山。琵琶湖付近にある大津中継局を狙います。
クルマを飛ばし、山を上り始めると道がどんどん狭くなっていきます。看板には「県道」と表記されてはいますがクルマ一台しか通れない細道。
そして沿道にはガードレールも縁石もなく踏み外したら即、ナムアミダブツ…。
上に行けば行くほど霧がかかり、「俺たちここでサヨナラなんじゃ…。ラジオライフの皆さん、短い期間でしたがお世話になりました…」と弱気になっていたところに、展望台が見えてきたのです!!さっそくこの場所で実験を開始。こちらの結果もラジオライフ9月号の26ページをご覧ください。
●実験2日目
暴風の中での遠距離受信
まず向かったのは敦賀市の運動公園。
この日は大雨に見舞われ最悪のコンディション。
アンテナを立てれば風に煽られるわ、横なぐりの雨に撮影機材は濡れるわの過酷な状況の中で、電波はキャッチしたものの、映像が映らず退散…。
そもそも現場は山に囲まれており、受信はかなり厳しい状況だったので、お次は小高い場所にあるゴルフ場の駐車場で再挑戦。
ここでも、後ろの山にそびえ立つテレビ塔の強電波に阻まれるのか、なかなかうまくいきません。
実験中、雨風は強さを増し、さらに寒さのオマケつき。この時が一番キツかった…。
生命の危機も感じた我々は車内へ退避して作戦を練り直しました。
結論は…「山がダメなら海へ出よう!!」
ってことで、我々は敦賀市を離れ、沿岸部の若挟町へ!!
内陸部の激しい雨とは異なり、沿岸部は穏やかな曇り空。
夏の海水浴シーズンともなれば観光客で賑わうであろう民宿地で漁師さんに聞き込み調査すると、京都舞鶴の中継局の電波をキャッチできそうだったので、若狭湾沿岸で調査を開始。
実験開始とともに雲行きが怪しくなっていき、「もう雨はイヤだ…」の調査隊の嘆きも虚しく、雨あしは強くなるばかり。
実験を終え、福井市街へと向かう帰り道はさらなる豪雨に見舞われ、あと1時間到着が遅れてたらと思えば、不幸中の幸いかと…。
とにかく雨に悩まされた遠距離受信in福井となりました。
次回は静岡県での遠距離受信裏話をレポートします。乞うご期待!!
(編集部/森川)