おもしろ無線を受信すると一体どんな交信が聞こえてくるのか、
どうやって受信すればいいのかといった、基本的なことから、
各受信ジャンルを執筆したライター陣が教えるちょっとした受信の裏ワザまで、
受信ジャンルごとにおもしろ無線の楽しみかたを解説している1冊です。
日本で唯一の受信ジャンル別の実践ガイドってことになります。
さらなるビギナー諸氏はこちら「ゼロから始める受信入門」がオススメ。
電波のイロハからわかりますよ。
おもしろ無線受信ガイドは1990年代はそれこそ受信ブームでしたので、毎年発行していました。
諸般の事情があって(?)1997年版でお休みになっていました。
そして私が編集を始めたver.03から2年に1回の発行となっていましたが、
昨年発行の「おもしろ無線受信ガイドver.13」が品薄になってきたこともありますが、
ver.13は震災関連の記事やノウハウが多く、
さらにはこの1年間で受信の世界が変わってきているからです。
なので、今回『おもしろ無線受信ガイドver.14』を編集しました。
今回のビックリは表紙の受信機 DJ-X81でしょうね。
ID-51、FT1Dと出るべくして出たハンディ無線機のほかに、
アルインコがこんなサプライズを用意していたなんて!
このDJ-X81はある意味デジタル受信機ってことで、
地デジのテレビ音声が受信できるのがポイント。
テレビ音声ってアナログ時代は聞けるのが当たり前だっただけに、
聞けなくなるとけっこう不便。
特に盗聴波探しの時なんか、
盗聴波から聞こえてくるテレビ音声のチャンネルを確認するのに使っていたものです。
盗聴波から聞こえてくるテレビ音声と受信機から聞こえるテレビ音声を付け合わせたりして、
対象がどんなテレビを見て過ごしているのかを把握するわけです。
こんな情報の積み重ねが盗聴波ハンティングの魅力だったりします。
さてさて、今回の各ジャンルの解説もけっこうなボリュームですよ。
ライター陣が受信ビギナーだけではなく、
受信のベテラン勢にも伝えたいことがたくさんあるわけです。
今回は警備無線も復活しましたし、
デジタル簡易無線登録局も新たなるジャンルとして追加されています。
それと2016年問題を抱えている消防無線が熱いですよ。
デジタル化によって聞こえない地域が出てきているようなのですが、
それでもまだまだたくさんの消防無線は聞けます。
デジタル化している東京消防庁でさえも聞けているわけです。
ライター陣もボリュームアップで対応しています。
それと地味ですがバス無線が濃いです。
タクシー無線がデジ化された地域が一部にありますので、
地元の交通情報を得られるバス無線を充実させました。
デジタル化とは当分は無縁そうですしね。
配車ばかりのタクシー無線よりも、
「運転手さんが情報伝達として交信している」バス無線の方が聞いていて、
トクする情報、それもローカルな情報が多いのです。
それと表紙からイラストが消え、漫画家の横山公一さんは、
日頃から聞いているGCIの記事&イラストで文筆デビューしています。
こちらもご期待ください。
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