単車に取り付けているFTM-10SからFMラジオと430以外の音が出なくなるという症状に見舞われたのは、いつごろだったかな。
もう忘れたけれど、144メガの送受信回路が壊れているなんて思わないから、
「なんで消防無線が聞こえないのだろう。デジタル化か?」なんてちょっとだけ思ったが、VX-3から電波を出してFTM-10Sに受信させれば答は一発。
144メガの回路が逝かれていたことが判明。
単車と違ってプライベーターが無線機の修理なんてできないので、アキバのショップ経由でメーカーへドック入り。
1週間くらいで修理完了との報告。
気になる修理費用はフェライトビースの部費代が100円と工賃が6,500円の合計6,600円。
この手の機械ものにありがちな部品代は安価だが、工賃が高いという現象。
たしかに部品代の65倍の工賃だが、これは本当に高いのだろうか。
答はNOだ。
修理作業というのは不具合現象の再現と原因の追及に時間がかかるものであり、さらにどうなっているのかわからないお客さんの機器をいじるというリスクもある。
それを考えると6,500円の作業工賃は決して高価でないと考える。
これを高価だと感じる人は自分で修理してみるとわかる。
という前に自分では修理なんてできやしない。
自分ではできないことを技術者にやってもらって6,500円は安価だったと思う。
実は本件は2万円くらいかかるのではと覚悟しており、その時はFTM-10Sの買い換えも検討していた。
実は本FTM-10Sの故障は2回目。すでに故障グセがついていると言っても過言ではない。
コレは経験値なのだが、ハンディ機は落としても壊れたことはないが、
微妙な振動を与え続けられるモービル機は壊れ安いのではないかということだ。
過去にも1台車載のC5900Bを壊している。
機械というものは長時間、振動を与え続けるとネジが緩んだり、ハンダにクラックが入ったりすることがある。
無事に戻ってきたFTM-10Sを単車に搭載(その作業は「受信機フル活用テクにニックver.09」で紹介している)。
消防無線+バス無線+盗聴波のメモリーを回すと消防無線がカンガンと入感する。
1メートルにも満たないモービルアンテナだが、ハンディホイップとは比較にならないほど入感してくる。
アンテナの効果を実感する。
これでまた通勤しながらの消防無線の受信が楽しめるわけだ。
なお、ヘルメットのスピーカーとFTM-10Sは有線接続にしている。
これはシンプルな構造のほうが故障が少ないという私の持論によるものだ。