写真:後ろ左=メインパーソナリティのYUKKY、後ろ右=ヒデキングプロジェクトのギタリスト・ノブ、前=ガールズバンドのTHE LEAPS
コールサインは「JORL」。
「RL」という2文字からラジオライフとしては親近感がわく、
ラジオ日本の小田原局。
周波数は1485kHzで本局(川崎送信)は1422kHz。
周波数の違いを利用した本局とは別の番組が、
金曜日の12:30~15:00に放送されている。
本局と支局で別の番組を放送するのは、
今となってはとても稀少な存在だ(ラジオ佐賀は除く)。
2017年3月までは青森放送の「HOTひろさき」(弘前支局)と
「ふれあい八戸土曜スタジオ」(八戸支局)が、
同時間帯で青森の本局とは異なる番組を放送していたが、
現在は本局のタイムテーブルに1本化されて、
青森放送の全周波数で聞けるようになっている。
これはradikoで聞けることを意味する。
とはいえ、ラジオマニアとしては残念だ。
以前は北海道でも支局がローカル独自の放送を行っていた。
このような放送は手間がかかるために合理化されて、
なくなっていくのが、現在のラジオ界の流れなのだ。
そんな状況の中で、
2時間30分の番組を継続しているのは、
ラジオ日本小田原局の「YUKKYのラジカルランド」だけだ。
この稀少な番組を何度か取材させていただくうちに、
毎年、年末の番組を見学させてもらうことが、
個人的な慣例になっていった。
月末の金曜日はプレラジ
2017年は番組に大きな変化が生まれた。
毎週金曜日の12:30~15:00の放送だが、
月末のプレミアムフライデーは「プレミアム・ラジカルランド」、
略して「プレラジ」と称して、特別コーナーを展開している。
通常放送よりもリクエストやメールの読みを多くすると同時に、
「THE LEAPSのご近所なんで。」というコーナーがスタート。
神奈川県出身の2ピースガールズバンド、ザ・リープスが登場して、
メインパーソナリティのYUKKYとのフリートークが行われる。
写真:THE LEAPSのMAYOU(左)とNANA-A(右)。
なんと、MAYOUさんはラジオライフを買ったことがある!
AKB48メンバーの紹介が連載されていた頃(2008年~)、
大堀恵さんのコーナーが好きで読んでいたそうだ。
また、「来月のCREAちゃん!」では、
これまたガールズロックバンドのクレアが登場する。
盛りだくさん感のある番組編成になっている。
今回おじゃましたのは2017年12月29日。
年末であり月末なので「プレラジ」の日。
通常放送の「しゃべるギタリストノブの・YUKKYかんべんしてよ~」の
はちゃめちゃなランキングコーナーはお休み。
スタジオにはザ・リープスの2人が登場し、
クレアは電話で参加した。
しかし、今回は年末ということもあり、
エンディングで颯爽とノブが登場!
いつものお笑いトークが炸裂して、2017年内の放送は終了した。
小田原局独自のベリカードを発行
通常の小田原局を受信してもベリカードは発行されないが、
「YUKKYのラジカルランド」では番組でベリカードを発行している。
昼間の12:30~15:00なので、夜間のDXはできないし、
出力も100Wなので、日中の遠距離受信はほぼできないだろう。
私は千葉県館山市から受信したことはあるが、
西側には箱根の山があるので、西からのDXはまず不可能だ。
北には丹沢山系があるので北からも難しそうだ。
受信するためには、小田原局のサービスエリアに入る必要がある。
番組でも遠征して受信している人からのメッセージが、
読まれることがあるので、
遠路はるばる受信しにきた人は、
その場から番組にメールを送るといいだろう。
番組あてに受信報告書を送ると、
パーソナリティのYUKKKYからベリカードが送られてくる。
パーソナリティが書いてくれるベリカードはとても貴重だ。
新幹線の小田原駅のホームからも受信できるようなので、
東京へ来るついでに途中下車して受信するというのも、
1つの攻略方法だ。
デザインが多彩でマニアックな写真を使用している
「JOBW」KBS京都の滋賀局のベリカードは有名だが、
ラジオ日本小田原局「JORL」、
「YUKKYのラジカルランド」のベリカードは難易度が高いベリカード。
AMラジオ放送局のコンプリートを目指すなら、
ぜひとも受信してほしい番組だ。
同時に地域密着型のAMラジオっぽい番組の魅力も楽しんでほしい。
パーソナリティとリスナーの近さがよくわかる番組だからだ。
「YUKKYのラジカルランド」はradikoでは聞けないが、
番組Webサイトで一部がネット配信されているので、
日本全国で聞くことはできる。
こういった稀少な番組は末永く残ってほしい。
(編集部/関口岳彦)