お宝保険の一時金受け取りはタイミングが大切
平成11年3月以前に契約した保険は「お宝保険」と呼ばれています。予定利率はバブル期は6%台、平成に入る頃でも5.5%ほどと非常に高水準でした。お宝保険は、保険金として受け取る金額は納めた保険料よりも多くなることが期待できます。ただし、そのぶん税金も増えてしまうことは要注意。受け取るタイミングも重要です。
お宝保険を年金形式で受け取るメリット
個人年金保険の保険金は、年金として長期的に払い戻してもらうか、一時金として一括で取得するかを選ぶことができます。高利率のお宝保険は税額上、年金形式でなく一時金として受け取った方がお得です。
ただし、お宝保険の年金形式での受け取りにもメリットはあります。保険金がすべて払い戻されるまでは、残額を保険会社が運用してくれます。そのため、保険金の合計額を少しずつですが増やすことができるのです。
しかし、そもそも近年は運用による利率はほとんど期待できません。また、仮に増えたとしてもやはり税金として納める部分が増えてしまいます。こういったことを考えると、より有効にお宝保険を活かすなら、一時金で受け取っておいた方がいいといえるでしょう。
お宝保険の一時金は退職後までずらす
また、お宝保険にかかる税金をさらに抑えるなら「所得が少ないタイミングで受け取る」ことが大切です。所得税は、すべての課税所得の合計に対して課せられます。ただし、累進課税なので、所得が少ないほど税率は抑えられるのです。
そのため、もし現役並の収入がある段階で一時金として年金を受け取った場合、課せられる税率は高くなってしまうでしょう。これを退職後までずらすことができれば、それだけ年金取得時の所得を抑えることができるのです。
これによって税率も軽減。年金にかかる税金を抑えることができます。利率が高いお宝保険だからこそ、それを最大限に受け取れるように工夫を行いましょう。
記事カテゴリ: カルチャー