もじ鉄が長野で見つけた案内標の独特の書体とは
信越・北陸の駅名標収集は長野県からスタート。とはいえ、上田電鉄で元東急1000系に乗り、長野電鉄では元東急8500系に乗る。はるばる東京からやって来たが、まるで遠くにいる感覚がしない。おまけに長野駅前には、ながの東急百貨店まである。もはやプチ東急王国だ。
もじ鉄が“バナナ”と親しむ案内標
と、ここでなぜ長野県は東急色が強いのかと気になり調べてみたら、東急グループの創業者である五島慶太の出身地が長野県青木村(旧・殿戸村)であった。
青木村とは松本市と上田市に挟まれた山合いの小さな村だ。上田電鉄別所温泉駅にほど近い。なるほど、そういう地縁もあって長野県、特に中信・北信は東急色が強いのかも知れない。知らんけど。
信園都市線に乗っているような感覚に陥る長野電鉄8500系に揺られて、一路須坂駅へ向かう。特にこれと言った前知識はなかったのだが、駅へ降り立つなり、震えるような衝撃と興奮が全身を駆け巡った。
これはスゴイ! 個々の案内が独立し、まるでバナナの房のように見えることから、もじ鉄の間では“バナナ”と親しまれる案内標だ。
直線で構成されつつ丸みのある書体
国鉄サインでよく見られたもので、文字が他では見ることのない独特の形をしている。基本的には直線で構成されつつも要所要所で丸みのある書体である。現在であればよく見かけるデザインだ。いったいいつ頃に設置されたものなのだろう。
筐体の側面に製造年月日のステッカーを貼っている案内標もあるが、この案内標では確認ができなかった。ウソ、確認を忘れてしまった。まったく予想していなかった出会いだったので、すっかり舞い上がり、カメラに収めることに躍起になってしまった。
その他に電車のアイコンもカワイイ! 電車というよりはバスのようだが、パンタグラフが付いているので間違いなく電車だ。トロリーバスなどという穿った見方はしてはいけない。もう隣に「電車のりば」と書いてあるのだから、電車でいいだろう。カワイイは正義!