JR北海道の駅名標はもっとも太い「新ゴU」
鉄道に乗ることが好きな人は、乗り鉄。鉄道の写真の撮影が好きな人は、撮り鉄。鉄道の模型の収集が好きな人は、模型鉄。ならば、鉄道と駅の看板・文字が好きな人は「もじ鉄」と呼ぼう。あなたの街の駅名標は、どんな書体? どんなデザイン?さぁ、もじ鉄の旅に出かけよう!
JR北海道の駅名標はもっとも太い
いつもの駅のいつもの文字。見慣れてはいるけれど、意外としっかり見たことはなかった駅名標。本書では日本全国の駅名標を書体とともにご紹介。あなたの街の駅名標は、どんな書体? どんなデザイン? いつもの駅の当たり前の風景が、きっと発見や驚きで満ち溢れるはずだ。
JR北海道は、果てしない大空と広い大地のその中で「ちょっとそこまで稚内」とは行かない壮大なスケール感は、道民以外には“わっかんない”最北端の鉄道。難読駅名が多い、北海道だからこそ。
“新ゴ”の中でも“M”(ミディアム)や“B”(ボールド)が使われることの多い駅名標において、JR北海道はもっとも太い“U”(ウルトラ)。肉の焼き加減で例えるなら“スーパーウェルダン”と言ったところか。
新幹線の駅名標はスピード感がある
近年、駅名を漢字表記に変更する会社は増えているが、従来通りの仮名表記の継続は、アイヌ語由来の難読駅名が多い北海道だからであろう。
ちなみに、新幹線の駅名標は高速列車らしく、両端の切れ込みにスピード感がある。書体は在来線と同じ“ 新ゴ” だが、こちらは“DB”(デミ・ボールド)。グラデーションのラインも珍しい。
一世代前の駅名標には写植書体(写真植字による印字方法)である“ゴナ”が使われている。かつては全国の駅名標で“ゴナ”を見ることができたが、DTPの普及(デジタル化)によってその数は減る一方だ。なお、一部の駅では新しいスタイルの駅名標にも“ゴナ”が使われている“ワナ”がある。
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