イーストフードを使ったパンは本物とは言えない
イーストフードは、パンをふっくらと焼き上げるためのもの。イーストフードという名前のためか食べ物と思われがちですが、膨張剤に近い添加物です。本来はパン酵母でふっくらさせるべきところに、ふっくら焼き上げるために添加されています。食パンを買うときにはイーストフードの表示に注意しましょう。
イーストフードは膨張剤に近いもの
イーストフードは、イースト(パン酵母)に混ぜると、それをイーストが吸収して、パンがふっくらと焼き上がるというものです。「フード」という名前が付いていますが、実際には何種類もの添加物を混ぜ合わせたもので、膨張剤に近いものです。
イーストフードとして使われる添加物は次のとおり。塩化アンモニウム、塩化マグネシウム、グルコン酸カリウム、グルコン酸ナトリウム、焼成カルシウム、酸化カルシウム、炭酸アンモニウム、炭酸カリウム(無水)、炭酸カルシウム、硫酸アンモニウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、リン酸一水素カルシウム、リン酸三カルシウム、リン酸水素二アンモニウム、リン酸二水素アンモニウム、リン酸二水素カルシウム、リン酸一水素マグネシウムです。
イーストフードは5品目程度を混ぜる
これらから5品目程度をピックアップして混ぜ合わせてイーストフードが作られます。毒性の強いものはそれほど見当たりませんが、例外として、塩化アンモニウムの場合、ウサギに2gを口から与えた実験で、10分後に死亡したというデータがあるので、毒性が強いと言えます。
また、リン酸を含むものが多くありますが、リン酸を摂り過ぎると、カルシウムの吸収が悪くなって、骨が弱くなる心配があります。
本来パンは、パン酵母の働きによってふっくらと焼き上げるべきものです。その意味では、イーストフードを使ったパンは、本物とは言えないかもしれません。イーストフードを使っていないパンを選んだほうがよいでしょう。