キャノーラ油は遺伝子組換えの影響はほぼない
植物性食用油には、通常添加物は使われていません。時間が経つとともに脂肪が酸化して過酸化脂質に変化する心配がありますが、油に含まれるビタミンEなどがそれを防いでいます。菜種油のキャノーラ油は遺伝子組換えのものから作られますが、油を精製する過程でほとんど影響がなくなっています。
キャノーラ油は不純物を除去する
一般に菜種油はキャノーラ油と言われています。キャノーラとは、カナダで品種改良によって作られた菜種の品種名です。従来の菜種には、エルカ酸(エルシン酸)という物質が含まれていたのですが、それをヒトが多量に摂取すると、心臓の働きに悪影響を及ぼすとの指摘がありました。
そこで、カナダで品種改良が行われ、エルカ酸をほとんど含まない品種が作られました。それがキャノーラというわけです。
なお、カナダでは菜種の大半が遺伝子組換えされたものなので、同国から輸入される菜種は、遺伝子組換えのものである可能性が大です。
ただし、組換えによって導入された遺伝子とそれが作り出すたんぱく質は、キャノーラ油には含まれていません。油を精製する過程でたんぱく質などの不純物を除去してしまうからです。そのため、遺伝子組換えの影響はほとんどないと言えます。
ごま油は添加物が使われていない
【金印純正ごま油】は、もっともポピュラーなごま油です。ごまの主な生産地は、インド、中国、ミャンマー、スーダンなどで、日本ではほとんど生産されていません。この製品の原材料は、食用ごま油を作るごまのみで、添加物は使われていません。
一方、オリーブ油は、地中海沿岸を中心に栽培されているオリーブの実を搾った油です。油をろ過しただけで化学処理を何もしていないバージンオリーブオイルと、化学処理によって精製したオリーブ油をバージンオリーブオイルに混ぜた、単なるオリーブオイルとに分けられます。
バージンオリーブオイルの中でも、エキストラバージンはもっとも良質なオイルです。香りがよく、酸度の低いものになります。