クッキーはベーキングパウダーの中身に注意する
クッキーやビスケットには、通常は膨張剤が使われていて、製品によっては食べると口に違和感を覚えることがあります。膨張剤はベーキングパウダーとも表示されるもの。クッキーはベーキングパウダーの中身に注意しなければなりません。また、刺激的なにおいの香料が添加されたものもあります。
クッキーにベーキングパウダーが添加
クッキーやビスケットはふっくらと焼き上げる必要がありますが、その目的で使われているのが膨張剤です。「ベーキングパウダー」という別名で表示されることもあります。
膨張剤は、炭酸水素ナトリウム(重曹)、炭酸水素アンモニウム、塩化アンモニウムなど40品目程度あります。よく使われているのは、炭酸水素ナトリウムですが、単独で使われるよりもほかの膨張剤と組み合わせて使われることが多くなっています。
膨張剤に毒性の強いものはそれほど見当たりませんが、例外として塩化アンモニウムが挙げられます。ウサギに2gを経口投与した実験で、10分後に死亡しているので、毒性が強いと言えます。
クッキーのベーキングパウダーの表示
ただし、クッキーやビスケットにどれが使われても「膨張剤」「ベーキングパウダー」としか表示されません。膨張剤が使われた食品を食べると、人によっては、口への違和感や胃部不快感を覚えたりすることがあります。
また、クッキーやビスケットには、天然着色料がよく使用されています。とくに茶色っぽい色を出すためにカラメル色素が使われることがあります。カラメル色素のなかには、発がん性物質の4-メチルイミダゾールを含むものがあるので、できれば避けるようにしたいものです。
このほか、水と油を混じりやすくする乳化剤もよく使われています。合成添加物の乳化剤は全部で12品目あります。安全性の高いものが多いのですが、そうではないものも存在します。ただし、一括名表示が許されているので、具体的にどれが使われているのかは分かりません。