8ビット機のゲームボーイは後期ソフトがスゴイ
ゲームボーイ&カラーは、長い間遊ばれ続けたハードでした。何と、14年間も現役ハードだったことになります。ゲーム機は16ビット機、32ビット機へと進化していき、96年には64ビット機のNINTENDO64が登場。それでも、8ビット機のゲームボーイが活躍し続けていたんです。
ゲームボーイの8ビット機の性能
そんな事情もあって、ゲームボーイ後期には、8ビット機の性能をしゃぶり尽くしたタイトルがいくつも存在します。特に海外のゲームボーイソフトには、技術力がスゴイものが多いんです!
それでは、コレクションから猛烈な表現を実現しているタイトルをピックアップして紹介していきましょう。まず、00年の『ALICE IN WONDERLAND』は、画面全体をゆらゆらとラスタースクロールさせています。
プログラマーさんに、同じことがファミコンで出来るかを聞いてみると、「ゲームボーイカラーのほうが、ファミコンよりも少し性能が高い」という意外な返答が!
まず画面サイズの違いが大きいとか。ファミコンの解像度は256×240で、ゲームボーイは160×144。ゲームボーイは画面が小さいぶん処理が軽いそうです。さらにゲームボーイカラーではCPU 倍速モードが追加され、本体の処理速度もファミコン以上になったという話。
ゲームボーイのアニメ枚数が多い作品
キャラアニメを使ったゲームとしては、『カラテカ』や『プリンス・オブ・ペルシャ』が有名ですが、ゲームボーイにはもっとアニメ枚数が多い作品があります。格闘アクションの『BUFFY』(00年)です。この作品は、キャラクターがPCMで叫びまくるところもスゴイ。
01年の『ATLANTIS』になると、背景などのグラフィックが緻密すぎて、もうスーパーファミコンのゲームにしか見えない! いきなり脱衣シーンから始まる『LITTLENICKY』(00年)も外せないところ!
ファミコン『サマーカーニバル’92 烈火』のサウンドを作り、RIKI の作品にもいろいろ協力していただいている塩田信之さんは、ゲームボーイでも多数のソフトに関わっていました。そこで、RIKI が選ぶゲームボーイの塩田さん作品からTOP3を紹介しましょう。
まずは『相撲ファイター』。和風なのにピコピコサウンドで、各ステージ曲がマジでカッコイイ!『ガメラ』は激しい曲調で、力強いのに悲哀を感じさせる魅力的なサウンド!
三本目は『原人コッツ』。この作品ではかなりテクニカルな音づくりをしたそうです。『烈火』で編み出した手法を応用し、「パーカッションの高い音と低い音を同時に鳴らしつつ、1音で済ませるトリックを使った」と話してくれました。