シロアリ駆除費用は助成金のほか雑損控除を活用
ハチのように人間に危害を加える虫以外にも、注意すべき生き物がいます。そのひとつがシロアリです。直接人間の身体を傷つけはしませんが、大切な財産である住宅の基礎となる柱などの木材を食べ、腐らせてしまいます。シロアリ駆除に助成金が用意されている自治体があるほか、雑損控除を利用するのも手です。
シロアリ駆除費用はかなり高額になる
シロアリをみつけたら、まずは業者に依頼しましょう。薬剤などで対処しようとする人もいますが、失敗すると巣が分散し、かえって被害が拡大する恐れもあるのでおすすめしません。
シロアリ駆除にかかる費用は、概ね一坪につき5000円から1万円ほど。一戸建て全体で駆除を行おうと思えば、かなり高額な費用が必要になります。
そのため、シロアリ駆除に対しても一部の市区町村では助成金が用意されています。ただしほとんどの自治体で設定されているのは、スズメバチなども含めた害虫駆除費用全般に対する助成の一環です。
上限金額は安く、1万円程度になっているところが多いようです。とはいえ利用した方がお得なのはたしかなので、自治体が実施している場合には申請することをおすすめします。
シロアリ駆除費用は雑損控除の対象
このような助成金よりも、シロアリ駆除をさらにお得にできる手続きがあります。それが、雑損控除。雑損控除とは自然災害や犯罪などで財産が傷つけられたときに受けられる所得税控除のことです。
シロアリ駆除の工事費用は雑損控除の対象に含まれるため、所得税額の軽減に利用できるのです。この申請を行うためには、確定申告時にシロアリ駆除にかかった費用の領収書を提出しなければいけないので、捨てないで保管しておきましょう。
また、雑損控除はあくまでシロアリ駆除を行った場合にだけ受けられるものです。予防をいくらしても、控除対象にはなりません。
また、住宅の損失であれば火災保険の補償が受けられるのではと考える人もいるかもしれません。しかし、残念ながらシロアリの被害は長期的な劣化と同様の扱いになるため、火災保険の対象外です。
ただし、もしシロアリが発生した理由が突発的な風雪などにあれば適用されることも。業者による原因特定を受け、対象になりそうなら保険会社に相談することをおすすめします。