2社の保険加入で入院費・手術代をダブル受給
複数の保険に加入していて、万が一の事態に直面したとき、それぞれの生命保険会社から保険金は請求できるのでしょうか。2社の保険加入で入院費・手術代をダブル受給したという事例を見ていきましょう。診断書の発行など余計に費用は掛かりますが、保険金と比べれば微々たるものといえるでしょう。
ふたつの会社の医療保険に加入していた
40代後半、ふたりの子どもと妻を養っているIさんは、あるとき大きな病気にかかってしまいました。命に関わるような病気ではないものの、長期的な入院が必要に。貯蓄があるとはいえ、それだけでは生活費などは多少不安です。
しかし彼はこのとき、ふたつの会社の医療保険に加入していました。一方は手術に対する給付金が充実した保険。1回の手術に対して、数十万円の診断給付金が支払われます。もう一方は入院に対する日額保障が厚く、一定日数以上入院した場合、高額の入院保障金が受け取れるものです。
このふたつの保険で月々の保険料は高めでしたが、その分このときの保障は充実。総額で100万円近い金額の保険金をひとつの病気で受け取ることができたのです。
支払った費用より多くの給付を受けた
しかし、そのとき彼と妻が懸念したのは、これらの保険に対する手続きの問題です。保険金の請求には診断書の提出が必要。これを発行してもらうには、1通数千円かかります。また、いくつかの書類を被保険者やその家族が自ら集め、しっかりと準備して提出しなければいけないということで、かなり慌てていたそうです。
とはいえ、受けられる保険金のことを思えば安いもの。保険会社に相談しつつ準備を進めようと、担当者に連絡をしました。すると、一方の会社は診断書の原本を求められたのですが、もう一社はコピーでいいとのこと。さらに、どちらの保険会社も相談窓口が設けられており、手続きについてもとても丁寧に教えてもらい、安心して手続きを進めることができました。
病気のことで不安に満たされていたIさん夫婦でしたが、蓋を開けてみれば、支払った費用より多くの給付を受けつつ、治療を受けることができたのです。