チョコレート菓子は板チョコより添加物が多い
【ポッキー チョコレート】などのチョコレート菓子の場合、乳化剤や香料、膨張剤、着色料などが使われています。乳化剤の一部には安全性が十分に確認されていないものがあるので注意が必要です。一方、板チョコは、乳化剤と香料のみを添加した製品が大半。チョコレート菓子より添加物が少ないのです。
チョコレート菓子の膨張剤と乳化剤
チョコレートは、チョコレート菓子と板チョコに大別されます。チョコレート菓子は、小麦粉などを原料としたスナックとチョコレートを組み合わせたもの。スナックに膨張剤や乳化剤などが使われています。
チョコレート菓子の膨張剤は、スナックをふっくらと焼き上げるためのもの。炭酸水素ナトリウム(重曹)、炭酸水素アンモニウム、塩化アンモニウムなど40品目程度ありますが、よく使われているのは炭酸水素ナトリウムです。膨張剤を使った食品を食べると、人によっては、口への違和感や胃部不快感を覚えることがあります。
チョコレート菓子の乳化剤は、水と油など混じりにくい液体を混じりやすくするためのもの。合成添加物の乳化剤には、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ステアロイル乳酸カルシウム、ステアロイル乳酸ナトリウムがあります。
チョコレート菓子の乳化剤は心配
このほか、チョコレート菓子の乳化剤には、オクテニルコハク酸デンプンナトリウム、クエン酸エチル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリソルベート20、ポリソルベート60、ポリソルベート65、ポリソルベート80があります。
前の5品目はもともと食品に含まれている、またはそれに近い成分なので、安全性にほとんど心配な面がありません。オクテニルコハク酸デンプンナトリウムとクエン酸エチルは、安全性が十分に確認されていません。
残りの5品目は、安全性に心配な面があります。とくにポリソルベート60 とポリソルベート80については、動物実験の結果から発がん性が疑われています。
なお、板チョコに使われる乳化剤は、大豆から得られたレシチンであることが多く、安全性に問題はありません。