中華ピッキングツールセットの実力を試してみた
1990年代後半にピッキング被害が多発したため、2003年にピッキング用具の所持などを規制する法律が施行されました。正当な理由が無く所持しようとする者への販売も禁止されています。Amazonでピッキングツールやピックガンが日本人向けに売られていますが、販売しているのは中国の業者です。
中国福建省からピッキングツール
記事検証用として「9個のロックピッキングツールステンレス鋼(青)」を購入したところ、中国福建省から10日で商品が届きました。先方から、身分証の提示や購入目的は聞かれていません。
具体的には、ピッキングツールが届いたのは注文から10日後。中国福建省から「五金工具(金属製ツール)」という品名で送られてきた900円のピッキングツールです。2種類のテンションと9本のピックツールがセットになっています。
ピッキングツールの所持について、特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律を見てみると「業務その他正当な理由による場合を除き、特殊開錠用具の所持を禁止」しています。
ピッキングツールの実力を試してみた
また「特殊開錠用具とは、ピッキング用具…施錠された状態にある錠を本来の方法によらないで開く…を行うための器具」となっていました。さらに「受け取る者が業務その他正当な理由がないのに所持するという事情を知りながら、その者に対し特殊開錠用具を販売・授与することを禁止」されています。
公園や変電所など多くの場所で使われるALPHAの南京錠「1000-40」は、ピッキングはさほど難しくないとされています。そこで、ピッキングツールの実力を試してみました。しかし、安っぽいステンレス鋼のピックは、かなり厚さがあり、カギ穴の奥まで挿し込むのにひと苦労。シアラインが揃うとなんとか解錠に成功しました。
なお、今回は本記事で検証のためにピッキングツールを購入(購入自体は禁止されていない)。検証後、所持し続けるのは違法なため廃棄処分しました。