マンションの管理費と修繕積立金は何が違うか?
同じ建物にさまざまな世帯が住むマンションには、住民が守るべき「管理規約」があります。新築の場合は売主の不動産会社が立案し、買主が承認することで成立。ちなみに、駐車場の使用方法などの細かいルールは「使用細則」として定められる場合もあります。マンションの維持管理について見ていきましょう。
マンションの管理費は平均1~2.5万円
一度決まった管理規約は、区分所有者の4分の3以上の賛成を得なければ変更できません。事前に規約案をしっかりと確認しておきましょう。
マンションの維持管理は、基本的に管理会社が請け負っています。毎月集められる管理費はこのために使われますが、金額は「初年度管理収支予算表」を算出根拠にしています。
管理費は平均1~2.5万円ほど。住民が快適に住むための日常的なサービスや設備などの管理にかかる費用を賄うためのものです。
具体的には「管理会社の費用」「共用部の電気・水道代、その他の保険料」「清掃費や日常の維持管理にかかる費用」「エレベーターの点検費」「管理組合の運営費」「管理人の人件費」などになります。
修繕積立金は平均6千円~1万円ほど
また、長く快適に暮らすためには長期的なメンテナンスも必要。そのための「修繕積立金」も設定されています。
修繕積立金は平均6千円~1万円ほど。日常的な管理費とは別に、建物の老朽化などによる大規模な修繕に備えるために管理組合で積み立てます。
具体的には「外壁の改修工事費」「屋上の防水工事費」「給排水管の取り替え工事費」「大規模な修繕にかかる費用」「定期的な建物診断にかかる費用」などになります。
修繕積立金は管理組合によって積み立てられ、大規模な修繕が必要な際に使われます。建物が古くなるにつれ、最初の金額から徐々に値上がりしていく例も多くなります。
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