レトルトハンバーグは無添加というわけではない
レトルトハンバーグやミートボールは加工肉製品の一種ですが、発色剤の亜硝酸Naは使われていません。ただし、加工でんぷんや調味料(アミノ酸等)、カラメル色素を使った製品が多くなっています。レトルトハンバーグは無添加というわけではないのでした。
レトルトハンバーグは無添加ではない
レトルトのハンバーグやミートボールは、ハムやウインナーソーセージとは違って、発色剤の亜硝酸ナトリウムが添加されていません。しょうゆやソース、トマトケチャップなどで味付けされ、それらの色が付いているため、肉の色が多少茶色っぽく変色しても目立たないからです。
しかし、無添加ではありません。滑らかな食感にするために加工でん粉が使われたり、味付けにも調味料(アミノ酸等)などが使われたりしています。
加工でん粉は、デンプンに化学処理を施し、酸化デンプンなどに変えたもので、全部で11品目あります。内閣府の食品安全委員会は、「添加物として適切に使用される場合、安全性に懸念がないと考えられる」と述べています。
レトルトハンバーグで使われる調味料
デンプンをもとに作っているので、「安全性は高い」と判断しているようです。しかし、発がん性や生殖毒性に関して試験データのない品目もあるので、安全性が十分に確認されているとは言えません。
調味料(アミノ酸等)は、L – グルタミン酸Na(ナトリウム)をメインとしたものです。L – グルタミン酸Naは、もともとはこんぶに含まれる旨味成分で、現在はサトウキビなどを原料に発酵法によって製造されています。
動物実験では毒性はほとんど見られませんが、人間が一度に大量に摂取すると、腕や顔に灼熱感を覚えたり動悸を感じることがあります。
このほか、カラメル色素は全部で4種類(カラメルⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ)ありますが、そのうちの2種類には発がん性のある4 – メチルイミダソールが含まれています。しかし、「カラメル色素」としか表示されません。