レトルト食品は調味料やカラメル色素に注意する
長期間保存ができ、手間をかけずに食べられるレトルト食品。レトルト食品には保存料は使われていません。ですが、調味料(アミノ酸等)や加工でん粉、カラメル色素を使った製品が多くなっています。レトルト食品を選ぶときには、調味料やカラメル色素に注意しましょう。
レトルト食品は保存料を添加しない
レトルト食品は、缶詰と同様に完全密封されているため、保存料を添加しなくても長期間の保存が可能です。おかゆやカレーなど、完全に調理されたものがパックされているので、お湯や電子レンジでそのまま温めるだけで食べることができます。
また、中華料理の素は、野菜があれば簡単に中華料理を作ることができます。その点ではとても便利なのですが、中華料理の素には調味料(アミノ酸等)が添加された製品が多く、画一的な味になっています。また、カラメル色素が添加された製品が多いのも気になる点です。
ちなみに、レトルトパウチのレトルトとは、加圧高温殺菌のことであり、パウチは袋という意味です。アメリカで宇宙食のために開発されたものです。
レトルト食品はボンカレーが世界初
レトルトは1969年、大塚食品が売り出した【ボンカレー】が、一般食品に利用された世界初の例。包装材は、アルミニウム箔とプラスチックフィルムを3層に貼り合わせたもので、食品と接する内層には一般にポリプロピレンが使われています。
ポリプロピレンは炭素と水素からなる高分子化合物で、即席ラーメンやパン、お菓子などの袋、プリンカップ、豆腐容器、弁当容器などに使われています。マウスに体重1kgあたり8gを投与した実験では、死亡することはなく、異常も見られませんでした。分子量が大きいため、腸から吸収されないためと考えられます。
なお、安定剤として発がん性の疑いのあるBHT(ジブチルヒドロキシトルエン)が使われることもありますが、食品の中身にBHTが溶け出すかどうかは不明です。