不動産購入の契約時に忘れず確認することとは?
住宅の購入や建築は大きな買い物で、重要な契約書を交わすことになります。なかには読むのが面倒な人がいるかもしれませんが、大切な内容が書かれているので、きちんと隅々までチェックしましょう。住宅を建てるとき、建築業者が依頼主に建物の完成を約束し、依頼主がそれに対して報酬を支払うことを約束する契約を「工事請負契約」といいます。
不動産購入の契約は何度も熟読する
不動産購入の契約に際しては「工事請負契約書」「請負契約約款」「設計図書」「見積書」「工事仕様書」が建設業者側から提出され、依頼主はこれらの書類に関して説明を受け、サインをしたところで契約が成立します。
書面には法律的な用語や専門的な言葉がたくさん使われているため、素人にはわかりにくい箇所もありますが、曖昧なままサインするのは危険です。支払いのタイミングと金額が不適切だったり、工期の期日が不明瞭だと、トラブルの元になる可能性があります。請負契約書は何度も熟読し、吟味したうえでサインするようにしてください。
土地や建物を購入するときには売主と買主の間で「売買契約」を結びます。売買契約書には売買代金、手付金などの額といった重要事項が記されていますから、自分にとって不利な項目がないかどうか、かならず確認をするようにしましょう。
不動産購入の契約成立の手付金の相場
不動産購入の契約成立の際には、物件価格の1割程度の金額を手付金として売主側に支払います。契約後に買主側の自己都合で解約する場合は、この手付金を放棄しなければならないので、契約は慎重に行わなければなりません。
「見積書」には、家づくりにかかる費用が細部にわたって細かく記されています。工事の項目別に金額を表示した「工事内訳書」と、具体的な部材や設備の単価・数量などが記された「内訳明細書」からなり、希望した部材がきちんと使われているのか、工事費の価格が適正かどうかなどを把握することができます。
まずは基本設計が固まった段階で「概算見積もり」を出し、それから「本見積もり」が出されるのが一般的な流れです。なかには「一本見積もり」として総工事費だけを提示する業者もありますが、かならずすべての書類を出してもらうようにするのが大切です。
施工業者を決めるときは費用面も大事ですが、納得のいく説明をしてもらうなどの信頼関係も重要です。