自治体ごとに用意された介護サポート制度は多彩
高齢者に対する介護サポート制度は、多岐にわたっています。寝たきり状態になったときに使用する紙おむつの支給や、白内障で視力が落ちた人が利用する特殊な眼鏡の購入費用に対する助成のような、病気によって不自由な状況に陥った人への支援はもちろんです。介護サポート制度を詳しく見ていきましょう。
介護サポート制度は自治体ごとに用意
年齢が上がると、自然に身体の機能は衰えていき、病気なども増えていきます。そこで心配になるのは、やはり介護の問題です。子どもの世帯と同居しているのであれば、子どもたちに介護をしてもらうのが一番でしょう。
しかし、子どもが遠方に暮らしている場合、仕事があり生活がある以上、かならずしも同居できるとは限りません。そのため、高齢者の日々の生活には、さまざまな介護サポート制度が用意されているのです。
高齢者に対する介護サポート制度は、多岐にわたっています。紙おむつの支給や特殊な眼鏡の購入費用に対する助成のような、病気によって不自由な状況に陥った人への支援だけではありません。
銭湯やマッサージの利用サービス、タクシーの利用券や生活用品の支給など、誰でも使える便利な介護サポート制度もあります。介護サポート制度は自治体ごとに用意されているものなので、まずは住んでいる地域にある制度の内容や条件などを確認しておきましょう。
引っ越しへの介護サポート制度もある
また、高齢者のところへ遠方に暮らす家族が定期的に訪れ、介護を行う必要も出てくるかもしれません。そうなった場合、当然その期間は仕事を休業する必要が出てきます。そんなときには介護休業の取得が必須です。
企業には基本的に介護休業を用意することが定められているので、必要な場合は遠慮せずに申し出て、利用するべきです。
さらに、遠方から介護にくるとなると移動にかかる交通費も負担になります。そのため、いくつかの航空会社では介護を目的とした利用への介護サポート制度を実施。事前の登録と申請を行えば、特定の路線で割引を受けることが可能です。
数は多くありませんが、親世帯との同居を目的とした引っ越しへの介護サポート制度を設けている自治体もあります。ただし、介護保険などは対象者がひとり暮らしかどうかによっても金額が変わるので、その点は要確認。介護には経済的な負担も大きいため、金額や条件も考慮して制度を選ぶようにしましょう。