訪問リハビリは介護保険と医療保険どっち優先?
介護保険と医療保険は、サービスの提供時間や自己負担額が異なります。こうなると、どちらを利用するべきかと迷い人もいるかもしれません。しかし、介護保険と医療保険は原則的にどちらが優先されるのかが決まっています。訪問リハビリで、介護保険と医療保険でどちらが優先されるか見ていきましょう。
医療保険と介護保険の両方が適用
訪問リハビリは医療保険でも、訪問看護のように特別な指示書がなくても受けられます。しかし、その目的によって介護保険と医療保険のどちらが適用されるのかが決まります。
リハビリの目的が、病気やケガの治療にある場合は、医療保険で、身体の衰えを防ぐためなどであれば、介護保険の適用になります。
なお、訪問リハビリであれば、医療保険と介護保険の両方が適用されることがあります。たとえば、なにかの病気で半身麻痺などになってしまった場合、基本的にそこからの回復や衰退の予防としてのリハビリは、介護保険の対象です。
しかし、その治療期間中に転倒してしまい、骨折などをした場合、今度は骨折から回復するためのリハビリが必要になります。これについて、医師が訪問リハビリが必要だと判断すれば、そちらは医療保険の対象になります。医療保険と介護保険の両方を利用して、リハビリが受けられるのです。
介護保険と医療保険は併用できる
ちなみに、訪問看護であっても、月が切り替わっていれば保険の切り替えが可能です。介護保険の適用を受けて訪問看護を受けていたとしても、医師から訪問看護の指示書が出れば、その月に介護保険による看護を終了し、翌月から医療保険に切り替えることができます。
また、特定疾病にかかっている場合、訪問看護は医療保険に切り替わりますが、それを受けたうえで、介護保険による訪問リハビリを受けることもできます。あるいは、デイサービスなどを介護保険を通じて利用することも可能です。
このように、介護保険と医療保険は併用できるのです。高齢化が進んでいることもあり、介護保険と医療保険の領域は近年連携が強化されています。これから変更されるケースも増えていくかもしれません。
介護保険と医療保険の最新情報を敏感にキャッチしておくことは、老後を考えるうえで不可欠です。利用の仕方や特徴などをきちんと理解し、困ることなく使えるようにしておきましょう。