住宅のメンテナンスは自分でもある程度できる
せっかく建てた家も、メンテナンスがきちんと行き届いていなければ、住み心地が悪くなり、劣化も早まってしまいます。売主の不動産会社や建築会社には10年間の保証が法律で義務づけられているほか、独自のアフターサービスを行っていることもあります。入居後の住宅のメンテナンスについて見ていきましょう。
住宅のメンテナンスは先延ばししない
マイホームはメンテナンスが肝心です。10年間の保証や独自のアフターサービスは、不具合が生じたときに対応するもので、新築時の快適性を維持するには、所有者自らがこまめにメンテナンスをしなければなりません。
住宅の手入れや点検、修繕は、建物の資産価値にも大きく関わってきます。しかし、建物についての基本情報を知らなければ、メンテナンスや点検の適切な手段もわかりません。そのため、基本情報が記載されている設計図書は絶対になくさずに保管をしておきましょう。工事の規模が大きければ大きいほど、図面の必要性は高まります。
また、住宅のメンテナンスには何かと費用がかかります。「住宅ローンの返済が大変で、修繕にお金をまわす余裕がない」と工事を先延ばしにする人もいますが、これでは建物の寿命が縮まってしまいます。予算はあらかじめ想定して準備をしておかなければなりません。
住宅のメンテナンスは自分で行える
住宅の不具合は、早めに直すのがベストです。人間の身体や自動車と同じように、定期的に点検を行うことが大切。日頃、自分の目で確認するのが一番の予防になります。簡単なチェックリストをつくって、掃除のたびに確認するのがおすすめです。それに加えて月1回、半年に1回など、よりレベルの高い点検もするとよりベターです。
本格的なセルフチェックでは、点検・補修のチェックシートのほか、建物の図面も用意して、おかしな場所がないか、家全体を丁寧に確認していきます。ただし、なかには点検に危険を伴う場所もあるため、そういったところは簡単に眺める程度にしておくか、不安な場合は専門家に依頼するようにします。
住宅のメンテナンスそのものも、ある程度なら自分でも行えます。屋外なら外壁や屋根、バルコニー、屋内なら床や天井、キッチンや水回りのほか、建具なども自分で手入れすることができます。