住宅リフォーム助成制度は地域ごとの事情で違う
住宅宅資金に対する支援が受けられるのは、住宅を購入した場合だけではありません。経年劣化した自宅の修繕のほか、耐震性や環境性能を高めるリフォーム、高齢者のためのバリアフリー化など、その家に住み続けるためにはさまざまな工事が必要になるため、それに応じた住宅リフォーム助成制度が用意されています。
住宅リフォーム助成制度は地域ごと
住宅リフォーム助成制度に関しては国による一律的な制度ではなく、地域ごとの実情に応じた支援が中心。たとえば雨が多い地域と気温が高い地域、雪深い地域など、それぞれに必要なリフォームが異なるため、個別の内容で対策がとられているのです。
たとえば、東京都大田区ではバリアフリーや環境への配慮、ほかの保険給付制度を利用している場合のリフォーム工事、アスベスト除去など、いくつもの項目で住宅リフォーム助成制度を設けています。それぞれに助成金の割合や金額も異なるため、利用する際にはきちんとその内容を確認しなければいけません。
これら住宅リフォーム助成制度の助成金には、その工事内容以外にもいくつかの条件が定められている場合があります。
住宅リフォーム助成制度に使用建材
たとえば兵庫県や新潟県の例でいえば、その住宅がそもそもいつの耐震基準の下でつくられた物件かということも関係してくるのです。時期によって耐震基準は変わっているため、その変化に対応するための改修工事であれば比較的、住宅リフォーム助成制度の支援が受けやすくなっています。
また、使用する建材において、県内産のものが一定以上の割合を占めていることも求められる場合があります。茨城県や広島県の例は、県内の林業を助ける意味でも重要な意味を持っているのです。
あるいは、その工事を行う業者が県内の業者であることが条件となっていることも。これは各地域の状況などに即して定められたものです。
住宅リフォーム助成制度の申請方法
さらに、近年は環境問題が盛んに叫ばれているため、岐阜県のように省エネ住宅に対して補助金を出している例もあります。ほかにも、高齢化や増加する空き家問題への対応として、高齢者世帯に向けた支援を行う地域も少なくありません。これら住宅リフォーム助成制度は、自治体や制度によって条件や申請方法もさまざまです。
また、住宅リフォーム助成制度の支援の給付法も単純に費用の一部を負担するというものだけではありません。リフォームの内容に応じてポイントが加算され、それを元にした申請によって費用の払い戻しが得られる場合もあります。
住宅リフォーム助成制度の支援をまったく実施していない県はほとんどありませんので、もし自宅のリフォームを考えているなら、ぜひ一度自分の自治体の実施状況について調べてみることをおすすめします。