知ってトクする保険の復活手続きについて
保険料の支払いが途切れてしまっても、その時点で解約になるわけではありません。保険料をすべて払えば、保障の復活も可能です。病気になってからの復活手続きでも運よく保険会社によって受け入れられて保険の適用を受けられた具体的な事例を見ていきましょう。
数カ月も保険が切れた状態だった
Aさんは48歳のひとり暮らし。急遽転勤が決まり、いまの家を引き払って遠方に引っ越しをすることになりました。
それまでは医療保険に加入していたのですが、急な転勤の忙しさで住所変更などの手続きを失念。また、転勤先の地元銀行で新たに口座を作ることにしたため、転勤前に使っていた銀行口座もほぼ全額引き落とした状態で、そのまま放置してしまっていました。
その結果、住所変更がされていないため保険料の請求書は届かず、引き落としもされないまま、数カ月も保険が切れた状態になっていたのです。
とはいえ、彼が加入していたのは掛け捨てで返戻金もない保険。妻子もいないことだし、ひとまずこのままでも問題はないかと思いつつ働いていました。そんな矢先、Aさんは急な病に倒れてしまったのです。
保険会社が復活手続きを受け入れた
強い腹痛を感じて病院に行き、診察を受けたところ、診断結果は胃潰瘍。高額の手術費用や入院費用がかかるとわかり、保険を失っていたAさんは途方に暮れてしまいました。そこで、どうにかならないものかと、半分泣きつくように、以前の保険を紹介してくれた保険アドバイザーに相談したのです。
アドバイザーが提案してきたのは、保険の復活手続きです。会社や商品によって条件に差はありますが、一定期間内であれば保険が切れていたとしても復活することができるという制度です。もちろん、切れていた時期の保険料を払い込むことが前提になります。
Aさんはその提案を受けて早速保険会社に連絡しました。保険アドバイザーとしては、病気になってからの手続きということもあり、この方法でも厳しいだろうと思っていたそうです。
しかし、ダメ元でもと頼んでみたところ、運よく保険会社はこの復活手続きを受け入れてくれました。そのお陰でAさんは無事に保険の適用を受けつつ、安心して入院と治療を受けることができたのです。