保険の見直しは働き盛りと定年退職後では大違い
保険は、万が一のときにも自分や家族の生活を守ってくれる大切な備えです。とくに家族を背負う大黒柱にとって、頼りになる存在だといってよいでしょう。しかし、民間保険では生活状況の変化によって必要な保障も大きく変わることに注意しなければいけません。働き盛りと定年退職後とでは、求められるものがまったく違うのです。
保険見直しには保障内容の確認が大切
そういった世代や状況による必要な保障の違いをきちんと考えておくことが、定年を迎えるにあたっての保険見直しには重要になります。もし見直しが必要だと感じているなら、まずは自分が加入している保険の保障内容や、基本的な保険選びのポイントの確認が大切になります。
もちろん、定年後であっても単純に保障が厚くできるなら厚い方がいいと思うのも当然です。病気やケガなどになったとき、大きな保障が得られるならそれに越したことはありません。
しかし保障が厚いということは、当然それに対して支払わなければいけない保険料が高額になってしまうということでもあります。定年退職後、年金を基本に生活していくことを考えるならば、その負担はできるだけ減らしておきたいところです。
保険見直しは未来の必要保障を考える
とくに、保険会社からすすめられるままに保険に加入していたという人は要注意。基本的に保険会社はオプションなどを多めに設定させようと考えるため、保険料は高額になりがちです。
今後の収入に対する予測を立てつつ、必要のないオプションや特約は解約して、より保険料が安いプランへの乗り換えを考えましょう。
その場合には、いま加入している保険の保障内容がどの程度充実しているのか、それに対してどれくらい保険料を支払っているのかを確認し、再検討する必要があります。きちんと段階を踏んで、保険を見直してみましょう。
保険の見直しは、じつはそれほど難しくありません。まず自分の家庭に関して、現在から未来にかけての必要保障を考えます。死んでしまったときの保障と病気になったときの保障、介護に対する保障など、どの程度必要なのかを家族とともに話し合ってください。