保険貧乏を避けるために見直すべき保険料の目安
現役として働いていた時代に、備えがないと不安だからと保険にいくつも加入した経験がある人は少なくないでしょう。しかし、その保険をそのまま放置しておくことは「保険貧乏」の第一歩です。定年後の保険貧乏を避けるために見直すべき保険についてみていきましょう。
保険貧乏を避けるための保険料の目安
「もしもの備え」を充実させようとするあまり、その保険料の支払いによって家計が圧迫されてしまうかもしれません。その結果、貯蓄ができなくなり、それまでの生活を維持することが困難になってしまうのが保険貧乏です。
生活が苦しくなってきた時点で保険の見直しに思い至ればまだよいのですが、人によってはその状況に不安を感じ、さらに保険を厚くしようと考えてしまうこともあるようです。
こうした保険貧乏を避けるためにも、定年退職を機に保険を見直してみましょう。とはいえ、保険の見直しはいつどんな風に着手すればいいのかわからないという人も多いはず。そんなときは、収入に対する保険料の割合をひとつの基準と考えてください。その基準とは「保険料が手取り収入の5%を超えているかどうか」です。
保険貧乏を避けるために見直しを検討
これを超えている場合、すでに生活費とのバランスとして少なからず無理があると考えられます。保険貧乏を避けるために見直しを検討した方がいいでしょう。定年退職の時期は、保険の見直しを行う絶好の機会です。自分が加入している保険が本当に必要なのか、自分に合っているのかを考えてみましょう。
一例として、定期保険特約がついた終身保険を見てみます。収入を維持するべき期間と保障の厚い期間が一致しているという意味ではこの方式は優れています。しかし、死亡率が低い時期には保障が厚く、その確率が上がるころには保障が大きく減少している点には問題があります。
また、更新型の終身保険なので、歳をとるにつれて保険料は高くなります。定年を過ぎると、保障が少なくなったにもかかわらず、保険料ばかりが高くなってしまう可能性があるのです。こういった保険は、早めに見直した方が賢明です。
これ以外でも、たとえば銀行や保険ショップなどですすめられた商品にそのまま加入している人は、一度条件を見直してみてください。基本的に会社などがすすめるのは「売りたい商品」。自分に合っているとは限りません。