個人年金保険の受け取り方法による種類とは?
定年を迎えた人にとって長生きすることは、ある意味で「大きなリスク」になります。当然、長生きするのはいいことですが、それだけ長く生活費が必要になり、歳をとるほど医療費なども増大するものです。貯蓄や年金が不足するというリスクに、付きまとわれることになってしまいます。そのリスクに備えるために効果的なのが、「個人年金保険」です。
個人遠近保険の保険料は一括と積立
個人年金保険は一定金額の保険料を支払っていれば、契約期間中、または被保険者が亡くなるまで保険金が支払われます。保険料の払い込みは一括と積立で選択可能です。
ただし、これには基本的に加入に年齢制限が設けられています。積立では50~60代までに制限されていることが多く、一括なら70~80代までカバーされます。一括を選び、早めに加入しておいた方が、返戻率は高くなるのが一般的です。
また、個人年金保険は一括で払い込めば、保険料払込から保険金受け取りまでの期間が短くなり、景気動向による影響を受けにくくできます。ただし、途中解約すると元本割れする可能性が高くなる点には要注意です。
個人年金保険の払い戻しの種類
なお、個人年金保険は保険金の払い戻し条件によって「保証期間付終身年金」「確定年金」「夫婦年金」の3種類にに分類されます。
ひとつ目の保証期間付終身年金は、保険料払込期間が終了したあと、保証期間中であれば生死に関係なく年金を受け取れる方法です。保証期間が終わっても、契約者が生きている限り年金を受け取ることが可能です。
確定年金は、年金の受取期間が完全に固定された方式です。保険料を払い込んだあと、一定の期間は年金を受け取ることができます。ただし、これは有期年金とは異なり、この期間内に被保険者が死亡した場合であっても、遺族が代わって年金を受け取ることができる方法です。
夫婦年金は、文字通り夫婦のために積立てる年金。払込期間が終わってからは、いずれかが生きているかぎり、年金を受け取ることができます。