延長入院をしたことで入院給付金が受け取れた
入院保障の給付金額などはすべて入院日数によって決定。医師との相談で日数が決められる場合、保障内容も判断材料にすることができます。主治医と相談して入院日数を1日延ばしたことで、入院費用として支払った額よりも高額の保険金を受け取った事例を見ていきましょう。
医師からいわれた入院日数は4日間
医療保険のなかでも、入院保障の厚いタイプの商品であれば、たった1日の入院日数の違いが保険金の有無や金額を、大きく左右するものもあります。Rさんが体験したのは、まさにそんな事例です。
Rさんは、妻と一緒に自営業を営む50代の男性。飲食店の経営ということで、10年以上の間、わずかな休みだけで仕事に勤しんでいました。
しかしあるとき、突然気を失って、倒れてしまいました。そこで病院に運ばれ、診断を受けたことで病気が発覚。手術などの必要はないものの、点滴を打って様子をみつつ、投薬による治療を受ける必要があるため入院することになったのです。
医師からいわれた入院日数は4日間。「もう少し長く入院して経過をみてもいいかもしれませんが、お仕事のことや入院費用のこともありますし、4日で退院しても大丈夫でしょう」ということでした。
入院保障が5日間の入院でつけられる
当初、Rさんもその条件で同意していたのですが、見舞いに来た妻と話をしているとき、加入している医療保険の話に。確かに入院に対する保障もつけていたのですが、ふたりともこれまで大きな病気をしたことがなかったこともあり、詳細な支給内容や条件については覚えていませんでした。
そこで帰宅後、契約書を読み直してその内容を確認した妻は、入院保障が5日間の入院でつけられることに気付き、すぐにRさんに連絡。保障について伝えつつ、仕事のことは自分に任せて、もう1日入院して休めないかと提案しました。
Rさんはそれを受け、主治医に、保障もあるし、自分としても不安だからもう1日入院を延ばしたいと持ちかけました。
その結果、実際に入院費用として支払った額よりも高額の保険金を受け取りつつ、しっかりと治療を受けることができたのです。こういった話はごく稀ですが、保障内容を確認していなかったことで、損をしてしまうケースは決して少なくありません。後から後悔することがないように、確認を怠らないようにすることが大事です。