円満相続のために「争続」を避けるポイント6つ
遺産総額ごとの分割調停件数を、裁判所の「統計年報」で見てみると、5000万円以下が全体の4分の3を占めています。すなわち、相続が「争続」になるのは、富裕層の話ではないということ。試算が少ないからといって、相続対策から無縁なわけではないのです。円満相続のための秘訣を見ていきましょう。
円満相続は被相続人が意思を伝える
円満相続のために「争続」となるのを避けるためのポイントは次の6つです。
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- 相続人たちと話し合っておく
- 相続の全体の流れを把握する
- 遺言書を残しておく
- 相続人たちに連絡をとる
- 各相続人の立場で考える
- 相続税には早めの対策をする
持っている財産については、被相続人本人が一番よく知っているはず。その内容を伝えずに亡くなってしまうと、相続人は財産の確認をゼロから始めることになります。
どんな財産があるのか、それをどのように分けたいか、遺品をどう処分して欲しいかなど、元気なうちに考えをまとめ、意思を伝えておきましょう。
円満相続の秘訣は相談や手続きの準備
誰であれ、自分から直接親族に亡くなったあとの話をするのは気が引けるかもしれません。しかしこれはとても大切なこと。嫌がられたとしても、被相続人の方から話をするのがスムーズです。
各相続人にも、それぞれ家庭の状況や考えがあるはずです。それを確認するためにも、話し合いの場を設けることは大切だといえるでしょう。
相続にはさまざまな手続きが必要になります。長期間にわたって財産の分割や処理などのために動かなければなりません。
とはいえ、自分の財産を残すのは一生に一度のこと。事前に相続人たちがなにをすることになるのかを調べ、それが少しでも楽になるように相談したり、手続きの準備をしたりすることが円満相続の秘訣です。
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