古代祐三のゲームまみれ少年時代をRIKIが聞く
古代祐三さんは作曲家、ゲームプロデューサー。日本ファルコムの『イース』などでサウンドを担当し、多くのゲーマーたちを虜にしました。その後もPC、コンシューマ、アーケードを問わず多数の作品に参加。そんな古代祐三さんのゲームまみれの少年時代について、RIKIがインタビューで聞き出しました。
古代祐三が初めて手に入れたゲーム機
RIKI これまでのゲーム体験について聞かせてください。子供のころ、ファミコンで遊ばれていましたか?
古代 もちろんです。それはもう当然のごとく。
RIKI やっぱり! では、初めて買ってもらった家庭用ゲーム機はどれでしたか?
古代 初めて手に入れた家庭用ゲーム機は、テーブルテニスが何種類か遊べるものでした。
RIKI ファミコン以前の、ソフトが交換できないテレビゲーム機ですね! 機種は覚えていますか?
古代 記憶があいまいです。白っぽい筐体で、ゲームはモノクロでした。任天堂からはカラー機(「カラーテレビゲーム15」など)が出ていて、うらやましく思っていた……という記憶が残っています。
RIKI もう家庭用ゲームの原初から、ずっと体験してきたんですね。
古代 ファミコン以前の家庭用ゲームでは、ゲームウォッチやLSI ゲームにもハマりましたよ。
古代祐三は想像以上に濃いゲーマー
RIKI LSI ゲームというと、FL 菅などを使った携帯機ですね。どんなものを持っていましたか?
古代 LSI ゲームではかなり遊んでいて、10 種類くらい持っていたと思います。『インベーダー』系のものも持っていたし、『パックマン』や『ギャラクシアン』っぽいものもありました。その頃は中学生で、もう出るもの出るものすべてが新しくて、どれも楽しかった記憶しか無いんですけど。
RIKI 家庭用だけでなく、アーケードゲームも昔からプレイしていたんですか?
古代 もうずっとですよ。ゲーセンというものがない時代から、ホテルとか温泉宿のゲームコーナーで『ブロックくずし』やったり『サーカス』やったり。
RIKI 1978 年に『スペースインベーダー』が登場して、インベーダーブームでゲーセンができて。
古代 そうです。ゲーセンがバンバンできてくる。小学6年生のときだったんですけど、行きまくってましたね。
RIKI すごい! 想像以上に濃いゲーマー体験です。
古代 そうです? そのへんはかなり筋金入りですね。
古代祐三はマリオブラザーズにハマる
RIKI その後、1983 年にファミコンが出ます。これもすぐ入手したんですか?
古代 そうです。高校1年のときですね。よく覚えています。最初に買ったソフトは、たぶん『ドンキーコング』(1983 年)なんですよ。
RIKI 遊んでどう感じました?
古代 当時、PC-88 も持っていました。でもPC-88 ではアーケードゲームを再現するのは無理があったんです。プログラマーが工夫を凝らしてゲームを作っていてどれも大好きなんですが、移植元とはぜんぜん違いました。それがファミコンが登場したことで、ゲーセンそっくりのものがテレビで遊べるようになったわけです。これはすごい衝撃でした。
RIKI 当時からゲーセンやPC ゲームで遊んでいた人ならではの感覚ですね。ファミコンで特にハマったタイトルはどれでしたか?
古代 いっぱいありすぎちゃって……。あの頃は年間の発売本数もあまり多くなかったので、出るものをどんどん買って、どれもハマっていて……。ゲーセンと同じゲームが遊べるという意味では、『マリオブラザーズ』(1983年)ですね。大好きなゲームでした。