定年を意識したら見直したい保険の5つの保障
定年を意識した保険見直しでは、これからどれくらい長生きするのかは大切な要素のひとつ。予想より長生きして満期を迎え、保障が打ち切られたことで、あとの生活に不安が残るというのは望ましくありません。まずは大体でいいので残りの人生の予測をしてみましょう。定年を意識した保険見直しの5つの保障を見ていきます。
定年の保険見直しで注意すべき生命保険
定年退職後の保険を見直す場合、とくに注意すべきなのは生命保険、医療保険、特定疾病保険、介護保険、年金保険の5つ。どれも重要な保障ですが、その分、特約などで保険料がかさみがち。しっかりと見直す必要があります。
まず、生命保険は被保険者が亡くなった場合の遺族の生活を保障するもの。定年後、子どもが独立しているのであれば、守るべきは妻だけになります。厚すぎる保障はかえって無駄になることが多いのです。
続いて、医療保険は病気やケガをしたときの治療費や入院費用の保障、働けない期間の収入補填などをしてくれます。しかし、日本では公的保険で医療費による自己負担は大幅に抑えることができるので、入院やケガで働けなくなっている間の収入に対する心配がなくなれば、この保障はそれほど大きな意味を持たなくなります。
定年退職後の介護なら公的保険で充分
特定疾病保険は、より条件が限定的な保険。がんや急性心筋梗塞、脳卒中という日本人の死因ワースト3の病気に備えることができます。被保険者がこれらの病気にかかり、特定の状態に陥った場合に保険金が支払われるというものです。
続く介護保険は、介護が必要な状態になったときにその費用を補填する保険。しかし、定年退職後の65歳以上の被保険者に対する介護なら、基本的に公的介護保険でも充分に費用の補填が受けられるので、民間保険による保障は公的保険への追加分と考えて問題ありません。
最後の年金保険は、生活の備えとして年金代わりに積み立てるもの。控除の対象になることもあるので、その点も確認が必要です