保険の見直しで「払済保険」にするメリットは?
生命保険の転換制度以外に保険の切り替えを助ける方法として、「コンバージョン」という制度があります。契約の更新に備えるというよりは、保険に加入している間に状況が変わった契約者のためのもので、被保険者やその家族について、病気や生活環境が変わったときに、別の種類の保険に切り替えることができます。
別の保険に加入する場合は払済保険にする
コンバージョン制度のポイントは、切り替えにあたって新しく健康状態などを告知する必要がないこと。保険料などに関して大きなメリットはありませんが、たとえばがんなどで余命宣告をされている人にとっては、病気に制限されずに保障内容を変えられることは大きな利点です。
また、こういった保障自体を切り替える制度のほかにも、保険料を減らすための方法はいくつも用意されています。当たり前のことですが、保障を減らしたり特約を外したりといった方法は一般的です。保障は手薄になりますが、たとえば子どもの独立などで必要なくなれば、問題はないでしょう。
なお、保険を見直して新たに別の保険に加入する場合には、それまで入っていたものを「払済保険」にしておくことをおすすめします。
払済保険は一時払保険料の運用が継続
その時点で保険料の支払いをストップし、その時点で受け取れる解約返戻金を一時払保険料に充てることで、払済保険に切り替える方法です。保障は小さくなってしまいますが、保険期間を予定されていた満期まで維持しつつ、保障を受けることができます。
払済保険は、それまでに払ってきた保険料と、解約返戻金による一時払保険料の運用は継続されるため、最終的な解約返戻金などの金額は増加し続けるのです。
ただし、払済保険は一緒につけていた特約は解約されてしまうので、その点は注意してください。もしどうしても必要な特約などがある場合は、保険に加入し直す際に、改めてつけておく必要があります。
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