持病があっても入れる保険はお得とは限らない
シニア世代の保険見直しは、「無理なく無駄なく」保険を選ぶことがポイント。自分にどういった保険が必要なのか、客観的に一度考えてみて、正しい保険見直しをするようにしましょう。シニア世代の保険見直しで欠かせない「持病があっても入れる保険」とは、どういった保険なのでしょうか。
持病があっても入れる保険は存在する
保険を選ぼうと思ったときに大きなネックになるのが、持病の存在です。病気や死亡に備えるための保険である以上、そもそも病気にかかっていたり、死亡のリスクが明らかに高くなる持病を抱えていたりすれば、加入は難しくなります。
そのため、そんな人であっても加入することができる「持病があっても入れる保険」があったら、つい飛びつきたくなってしまうでしょう。実際にこういった保険は存在しています。
これは「引受基準緩和型保険」や「無選択型保険」とよばれるもの。前者は、加入条件が大きく緩和されていて、後者はまったく医師の診査や告知なしで加入することができます。これらは終身保険や医療保険のなかに用意されています。
こう説明すると、病気を持った高齢者にとって強い味方になってくれる魅力的な保険だと感じられるかもしれませんが、じつはそうとも限りません。
持病があっても入れる保険にデメリット
引受基準緩和型保険は、加入条件が緩和されていると書きました。たとえば、保険のパンフレットなどに「この4つの条件に当てはまらなければ加入できます」などと書かれているものがあります。
そこに書かれている条件とは「直近数カ月以内に病気の診断を受け、入院や手術をすすめられたことがある、またはいま現在入院している」「直近数年間でがんなど、特定の病気の診断を受けたことがある」など。
こういった条件であれば多くの人が当てはまらないでしょう。「これなら私でも入れる」と考えるのも無理はありません。
しかし字面だけでこのような持病があっても入れる保険に飛びついてしまうのは、とても危険なことです。じつは2つの大きなデメリットがあるのです。