栄養ドリンクは合成保存料や合成甘味料に注意
「元気を出したい」という時に飲む栄養ドリンクですが、合成保存料入りの製品が多いので注意してください。一方、【オロナミンC】などの炭酸系ドリンクには、合成保存料は含まれません。また、一部の栄養ドリンクにはスクラロースとアセスルファムKが添加されているので、飲まないほうがよいでしょう。
栄養ドリンクの合成保存料は問題あり
栄養ドリンクには、糖類や各種の栄養素が含まれており、腐敗が心配されるため、それを防ぐ目的で、合成保存料の安息香酸ナトリウムが添加されています。しかし、これは問題の多い添加物です。
安息香酸ナトリウムは毒性が強く、5%含むえさをラットに与えた実験では、すべてが過敏状態、尿失禁、ケイレンなどを起こして死亡しました。また、ビタミンCと化学反応を起こして、人間に白血病を引き起こすことが確認されているベンゼンに変化する場合があります。
イギリスでは2006年3月に、清涼飲料水に添加されていた安息香酸(安息香酸にナトリウムを結合させたものが、安息香酸ナトリウム)とビタミンCが反応してベンゼンができてしまったため、製品が回収されるという事件がありました。
栄養ドリンクの炭酸は防腐効果がある
【リポビタンD】には、安息香酸ナトリウムが添加されています。ですから、飲まないほうが無難です。なお、安息香酸ナトリウムは水に溶けやすいため、栄養ドリンクのほか、清涼飲料水、シロップ、しょう油などにも使われています。
一方、【オロナミンC】や【デカビタC】の場合、炭酸が含まれており、それに防腐効果があるので、保存料は添加されていません。ちなみに、【オロナミンC】の黄色い色は、ビタミンB2によるものです。ビタミンB2は安全性に問題はありません。
このほか、悪酔いや二日酔いを防ぐということで人気のある【ウコンの力】には、合成甘味料のスクラロースとアセスルファムKが添加されているので、飲まないほうがよいでしょう。