海上自衛隊イベントで楽しむヘリコプターフェス
千葉県館山市にある海上自衛隊館山航空基地の航空祭「ヘリコプターフェスティバル in TATEYAMA」が、2016年7月30日に開催されました。館山航空基地はヘリコプター部隊の基地なので、民間機や官公庁の機体も参加するヘリコプターオンリーの海上自衛隊の航空イベントです。
海上自衛隊イベントでの地上展示機
この海上自衛隊イベントでの地上展示機の目玉は、海上自衛隊第51航空隊(神奈川県・厚木航空基地)所属のUSH-60K。これはSH-60Kの試験評価機で、海上自衛隊からの唯一の外来機です。他に陸上自衛隊、海上保安庁、神奈川県警、毎日新聞社と朝日新聞社の報道ヘリが地上展示されました。
展示飛行は午前と午後の2部構成。午前の部には、館山航空基地の第21航空隊所属のSH-60K×3機と第73航空隊所属のUH-60J×2機が参加。編隊の総称は「ハニーフライト」です。
各編隊による航過飛行に続いて、UH-60Jが空中消火と救難デモを行いました。そしてSH-60Kがオーバーヘッドアプローチをして全機着陸です。
エアーバンドから海上自衛隊らしさ
外来機はVHF帯の「館山TWR」と交信していましたが、館山基地所属機はUHF帯の「館山TWR」を使用。この周波数は機体間連絡にも使われていましたが、VHF帯の隊内系も活発で、機体間と指揮所「ブラックべース」との連絡を受信しています。また「館山TWR」は航空管制の他に、上空通過時間の通報などをしていました。
UH-60Jによる空中消火での「放水よ~い、放水! て~い!」というフレーズや、編隊の上空通過時には「スタンバ~イ、オントップ、ナウ!」のような海上自衛隊特有のフレーズも多く聞けました。
航空自衛隊のイベントで行われる展示飛行に比べれば派手さはありませんが、エアーバンドからは海上自衛隊らしさが十分に伝わってきます。
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