海上自衛隊イベントでは「航空祭」も見逃せない
イベントとして「航空祭」を実施するのは航空自衛隊だけではありません。大型の哨戒機や飛行艇、護衛艦搭載のヘリコプターといった航空機が配備されている海上自衛隊の航空基地では、これらの航空機が飛び回るマニアックな航空祭が行われます。海上自衛隊イベントでは航空祭も見逃せないのです。
海上自衛隊イベントでヘリが集結
海上自衛隊館山航空基地(千葉県)のイベントが「ヘリコプターフェスティバル」。SH-60J/KとUH-60Jが配備された小規模な基地なので、展示飛行は基地所属機による編隊航過とUH-60Jの救難展示(開催年によっては物資吊り上げの訓練展示あり)などが行われる程度です。
入場者も比較的少なく、地味な印象はありますが、地上展示は充実しています。所属機以外に陸上自衛隊と海上保安庁、警察、報道機関からヘリコプターが集結。過去にはアメリカ海軍所属のヘリや、海上自衛隊の外来機も参加しています。
海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿児島県)のイベントは「エアーメモリアル in かのや」。鹿屋航空基地はエプロンが広いこともあって、陸上・海上・航空自衛隊の多種多様な航空機が地上展示されます。2017年はアメリカ軍機や官庁系のヘリコプターも展示されました。
海上自衛隊イベントでPー3C哨戒機
海上自衛隊のイベントの中では唯一、P-3C哨戒機の迫力ある機動飛行が見られることで有名。その際、エアーバンドからは、海上自衛隊特有の言い回しが楽しめますし、外来機が豊富なので帰投する際のエアーバンドも満喫できます。
海上自衛隊大村航空基地(長崎県)のイベントが「開隊記念行事」。 西日本地区に配備された海上自衛隊の航空機を主軸に、航空自衛隊や陸上自衛隊のヘリコプターの地上展示が期待できます。
展示飛行は大人しめですが、昼からはSH-60J/Kによる体験搭乗が繰り返されるので、発着の延べ数は相当なもの。そして飛行艇のUS-2が参加している時は、帰投時に注目です。
大村航空基地と海を隔てて隣接する長崎空港の間には、救難飛行艇が離着水するための「シーレーン」と呼ばれる専用の海域があり、ここから離水して帰投。ここには「大村SEA DOROME」という独自の管制席が割当てられ、シーレーンを管制しますが、大村基地では地上滞在中の航空機を管制するグランド的な運用がされています。