漢字生保・カタカナ生保・ひらがな生保の違い
民間保険の選び方がわかっても、そもそもどこがどんな商品を扱っているのか不明で、なにから調べればいいのかわからないという人も少なくないでしょう。現在、いくつもの生命保険会社があり、膨大な数の保険商品が販売されています。そんななかで、自分に合ったものにたどり着くのは容易ではありません。
保険会社は名前の表記で分類できる
それをみつけだすために、まずは大体の条件を考えたところで、ある程度特定の会社に狙いを定め、商品を調べてみる必要があります。ここでは、それぞれの条件に合った保険会社をどう探せばいいのか、そんな基準となる保険会社の特徴と見分け方を紹介します。
見分け方とはいっても、基本的な方法は単純で一目瞭然。会社の名前に注目すればいいのです。名前とはいっても、各保険会社それぞれの特徴を覚えるという話ではありません。
保険会社は、漢字とカタカナとひらがな、どれが名前の表記に使われているかによって、いくつかに分類することができます。それぞれの会社や商品について調べる前に、まずはこの特徴を覚えればいいのです
漢字生保は4大生命保険会社が中心
まず、ひとつ目の漢字表記の生命保険について。これは日本生命、第一生命、明治安田生命、住友生命の4大生命保険とよばれる会社が中心です。また、そのほかの国内資本の保険会社も含まれています。
これらの会社は、死亡保障と特約をセットにした大型商品が主力です。近年は、銀行での販売などを中心としている商品として、各保険会社の子会社もでてきています。
次のカタカナ生保は、メットライフ生命やアメリカンファミリー生命といった古くからある外資系の会社、ソニーなどのメーカー企業が資本を持つソニー生命などがあります。保険会社によって得意な範囲や特徴などは異なりますが、単品でわかりやすい商品が多いという特徴があります。
最後のひらがな生保は、1996年の法改正によって誕生したもの。それまでは規制されていた、損害保険会社の子会社による、生命保険への参入が許可されたことで生まれました。たとえば、東京海上日動火災のあんしん生命や、損保ジャパン日本興亜のひまわり生命、三井住友海上火災のあいおい生命などがあります。
ひらがな生保やカタカナ生保は、基本的に漢字生保よりも後進。同じ生命保険を扱っていても、保険料の単価は、比較的安いものが多くなっています。