「無選択型保険」のメリットとデメリットとは?
本来、保険の加入には被保険者についてさまざまな条件が課せられているものです。また、その条件をクリアしているかどうかを判定するため、一定の調査などがあり、時間と手続きが必要となります。しかし、なかにはそれらがまったく存在しない保険もあるのです。それが、無選択型とよばれる保険です。
無選択型保険はさらに加入しやすい
「無選択型保険」は、引受基準緩和型保険よりもさらに加入がしやすい保険です。本来、医療保険とは加入したあとに病気にかかれば、その分の医療費などを保険金として受け取ることができるというのが基本です。
加入前に病気になっている場合には、その病気に関しては保障を受けることができないため、契約の時点で病気にかかっている旨を保険会社に告知しなければいけません。その告知を受けたうえで、保険会社はその人を加入させるかどうかを判断するのです。
そのため、もしこれを隠して加入しようとすれば、それは告知義務違反ということになり、保険金なしで契約解除になってしまいます。
無選択型保険のデメリットは割高な保険料
これに対して無選択型保険の場合、告知義務が課されることはありません。どんな持病を持っていたとしても、それを知らせることなく保険に加入することができるのです。これが、この保険の最大のメリットだといえます。
これに対する無選択型保険のデメリットとして挙げられるのが、まず引受基準緩和型保険と同様、一般的に保険料が割高だということ。にもかかわらず、保険料に対して支給される保険金の額は、上限が低めに設定されています。
そのため、無選択型保険は払い込んだ保険料に対して、返ってくる保険金の額の方が低くなってしまうことも少なくありません。
さらに、無選択型保険には支払い削減期間以上の保険金減額措置がとられています。それは、加入から一定の期間は、病気などで亡くなってしまっても、設定されている保険金の額ではなく、それまでに支払った保険料の金額に合わせた保険金が返ってくるというものです。