煮豆はタール色素を使っている製品は避けるべし
煮豆は添加物が少ない製品です。しかも、長期間常温で保存できるので便利です。その意味では安心できる製品が多いのが煮豆といえます。ただし、なかには危険性の高いタール色素を使った製品があるので注意してください。とくに、タール色素が使われている煮豆は避けたほうがよいでしょう。
煮豆はほとんどが真空パック入り
煮豆は、金時や黒豆、エンドウ豆などいろいろありますが、ほとんどが真空パック入りの製品で、さらに使用されている糖分には防腐効果があるので、保存料は使われていません。
使用されている添加物も、毒性の強いものはほとんど見受けられません。ただし、カネハツ食品の【塩えんどう】は、真空パックではありません。
また、エンドウ豆を鮮やかな緑色に着色するためにタール色素の黄4(黄色4号)と青1(青色1号)が使われています。黄4は、0・5%、1%、2%、5%含むえさを、ラットに対して2年間与えた実験で、5%群では明瞭な下痢が、2%群では軽度な下痢が見られました。
煮豆で避けるべき添加物とは?
動物や人間が下痢を起こすのは、害のあるものが体内に入ってきた時にそれをできるだけ早く排泄するためです。黄4は、自然界に存在しない化学合成物質なので、体がうまく処理できず、こうしたことが起こるのだと考えられます。また、黄4は、人間にじんま疹を起こすことが知られています。
一方、青1の場合、2%または3%含む液1mlをラットに週に1回、94~99週にわたって皮下注射した実験では、ラットの76%以上にがんが発生しました。また、別のラットを使った実験でも、注射によってがんが発生することが確認されています。
経口投与によるがんと注射によるがんを同じと見ることはできませんが、青1が動物の細胞を突然変異させ、がんを引き起こしたことは間違いありません。ですから、こうした添加物の入った煮豆はできるだけ避けたほうがよいのです。