生麺タイプの焼きそばやうどんは保存料に注意
生麺タイプの焼きそば・うどん・そばは、本来の麺の味を楽しめるので人気があります。しかし、保存料を使った製品が販売されています。基本的には保存料が入った製品は避けたほうがよいでしょう。天然の保存料でも大量に摂取すると悪い影響が出るものがあるからです。
生麺タイプにしらこたん白が添加
焼きそばやうどんは、生麺タイプの製品が多いのですが、なかには【日清の太麺焼そば】のように天然保存料のしらこたん白が添加されている製品があります。
しらこたん白は、サケやニシンなどの精巣(しらこ)の中の核酸およびアルカリ性たんぱく質を、酸性水溶液で分解後に中和して得られるもので、プロタミンともいいます。制菌作用があるため、保存料として使われています。
しらこたん白は天然の成分ということもあって、合成の保存料よりは毒性が低いと考えられています。しかし、しらこたん白抽出物を0・625~5%含むえさをラットに与えた実験では、白血球の減少、肝重量の減少、肝細胞の委縮などが見られました。天然物質と言えども、大量に摂取すると悪い影響が出るようです。
生麺タイプの酸味料は一括名表示
生麺タイプの製品に使用されている酸味料は、酸味を加えるとともに保存料の代わりとしても使われます。酸味料には、酢酸や乳酸、クエン酸などがありますが、お酢に含まれる酢酸からも分かるように酸には制菌作用があるため、食品の保存性を向上させるからです。
ただし、どれがいくつ使われても「酸味料」という一括名でしか表示されず、具体名は分かりません。このほか、グリシンはアミノ酸の一種であり、安全性に問題はないと考えられます。
香辛料抽出物は、コショウやニンニクなど、食用されている香辛料から抽出された成分で、味付けや香り付けに使われています。安全性に問題はありません。なお、単に「香辛料」と表示されることもあります。
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