相続手続きではできるだけ早く必要な書類を準備
相続の内容が決まったら、次は相続財産についての申告と相続税の納付です。このときに必要になる書類は極めて数が多く、準備にも時間がかかります。遺産分割のための協議を進めながら、多くの書類を用意しなければなりません。相続手続きの進め方について詳しく見ていきましょう。
相続手続きでかならず必要になる書類
相続手続きでかならず必要になる書類として挙げられるのは、被相続人の出生から死亡までの戸籍、被相続人の住民票の除票、各相続人の戸籍謄本と住民票、相続人全員の印鑑登録証明書、遺言書や自筆証書遺言の検認済証明書、遺産分割協議書、家庭裁判所の調停調書、相続関係を証明する家系図などです。
これに加えて、各財産を受け取るための書式、相続税の申告書などが必要になります遺産分割のための協議を進めながら、以上のものを用意しておかなければなりません。
さらに、相続する財産が決まったら、今度はそれぞれの財産を引き継ぐために、各役所や窓口などで、届け出などの手続きを行います。
相続手続きで財産調査は専門家に代行
銀行口座の預金や不動産、自動車、有価証券など、それぞれ財産の種類によって必要な手続きも変わってきます。どんな財産があるのかを把握することができたら、できるだけ早く必要な書類の準備を進めておきましょう。
また、財産によっては、相続時の評価額の計算法も変わってきます。買ったときの金額や、相続時点で売ったらいくらになるかということだけでは判断できません。この評価額の計算法も知識がなければわからないもの。事前に調査し、情報の整理などを進めておくのも重要です。
人によっては、預貯金や自動車だけでなく、不動産や株式など、さまざまな財産を所有している場合があるでしょう。そうなると、相続される財産の種類が多く、手続きの内容も複雑になってしまいます。専門知識のない人が、それらの手続きをすべて完璧に行うのは難しいでしょう。そんなときには、専門家に代行してもらうのが一般的です。