相続手続きで困ったときの相談先はどこにある?
相続の手続きを行う機会というのは、一生のうちにそう何度もあるものではありません。しかし長く生きていると、いずれはほとんどの人が直面することになる大切な問題でもあります。親が亡くなったあと、残された財産を円滑に分割して受け継ぎ、残していくのは、子どもに課せられた重要な役割だともいえるでしょう。
相続手続きが遅れれば追加で税金
相続・贈与は日常的には行うことのない手続きがたくさん必要になります。いざというときに備えて、相談できる専門家や場所を確認しましょう。
実際、相続のための手続きは決して簡単ではありません。親族が亡くなった際には、相続準備と同時に葬儀や法要なども進めなければならないのです。ところが相続には期限があり、遅れれば追加で税金が課せられることもありえます。専門知識のない人だけで手続きを行うと、損をしてしまうことも少なくありません。
しかし、かならずしも身近にこういったことについて相談できる相手がいるとは限りません。だれにも相談できずに困っている人は、公共機関や専門家などの相続窓口を利用してみるとよいでしょう。
相続手続きで困ったら無料の相談所
まずは市区町村役場や税務署などに設置されている無料の相談所へ。さらに専門的なことを聞きたいなら、法テラスなどを通じて専門家に相談するのがおすすめです。
まず利用すべきは「市区町村の無料法律相談」です一般的な法律相談窓口を設けている自治体が多いので、一度問い合わせをしてみましょう。「税務署」では、相続税の概要の案内や申告方法の相談などを行います。
「法務局」では、相続不動産の登記内容の請求や登記手続きの方法など、不動産に関する相談。」「法テラス」は問い合わせ内容に応じて、法制度や相談機関・団体を紹介してくれます。「月収が一定額以下である」などの条件を満たせば、無料で法律相談を受けられます。
「公証役場」では、遺言や公正証書についての相談を受け付けています。「公益財団法人日本税務研究センター」は一般的な税務に関する電話相談を実施しています(電話番号は03-3492-6016)。