相続税で税務調査が行われるのは20%以上に及ぶ
相続税の納付で注意すべきは、相続税の計算には正確を期さなければいけないということです。なぜなら通常の所得税などに比べて金額が大きくなり、複雑で申告間違いが多いためか、税務調査を受ける確率がかなり高くなるからです。相続税については税務調査が行われる可能性が非常に高いのでした。
税務調査を受けた案件の8割が申告漏れ
税務調査とは、行政機関が納税者の申告内容を帳簿などで確認し、誤りがあれば是正を求める一連の調査のこと。相続税においては、不動産などの財産を多く所有している人ほど、調査対象になりやすいとされています。
実際に税務調査が行われる確率自体は、納税者全体から考えると極めて低いものではありますが、所得税や法人税などと比べると、相続税について税務調査が行われる可能性はとても高く、20%以上にも及んでいるのです。
しかも、税務調査を受けた案件のうち8割以上が申告漏れを指摘されています。つまり相続税の場合、それだけ「意図的ではない脱税」が多いということなのです。
税務調査は事前に調査をしたい連絡
税務調査において、その申告内容に誤りが認められた場合は、その内容や状況によって、過少申告加算税、無申告加算税や重加算税が課されることがあります。くれぐれも注意しなければなりません。
税務調査というと、突然自宅前に現れ、強制的に調査が行われるイメージがあるかもしれません。しかし、実際には事前に税務署から調査をしたいという連絡があり、基本的には被相続人の自宅で、相続財産をどのように管理していたかなどについて調べられます。
結果として申告漏れがあったとときには、修正申告についての手続きなどについて調査官から説明があります。
調査が入るとなると、しっかり対応できるか不安になる人もいるでしょうが、税務調査には税理士の立ち会いが認められています。不安な場合には、すみやかに税理士に相談しましょう。