精神疾患による治療でも医療保険金を受け取れる
医療保険の保障は、身体的な問題に対して支払われるというイメージがありますが、精神疾患についても支払われる場合があります。精神疾患の治療でも保険金が請求可能だとわかり、500万円を超える保険金を受給できたという事例を見ていきましょう。
精神科医の診断を受けることに
すでに定年退職を迎え、近々70歳になろうかという夫を持つTさん。夫の退職後は、ローンを払い終わった一戸建ての自宅にて、貯蓄と年金でふたり暮らしをしていました。
子どもたちも独立し、一見老後を悠々自適に楽しんでいるようですが、じつは大きな問題を抱えていました。夫が60歳で定年退職した2年後くらいから、些細なことでケンカになる機会が増えていたのです。
当初Tさんは、夫も生活が変わってストレスが溜まるのだろうという程度に考えていました。しかし、久しぶりに家を訪ねた子どもたちからみると夫の様子は明らかにおかしく、まるで別人のようだったのです。そこで家族で相談し、精神科医の診断を受けることになりました。
精神疾患の治療でも医療保険を請求
その結果、精神疾患だと診断され、入院することになりました。そこで家族は話し合いを行い、病気もあるし、高齢の夫婦ふたりで暮らしているべきではないだろうという話に。退院したところで子どもたちの家に引越すことになりました。
その後も病気は再発。引っ越し先近くの病院でも入院しています。医療費はかなり高額になり、Tさん家族も余裕があるわけではなかったため、医療保険を解約して療養費にあてようと考えました。
しかし、解約手続きのために担当者に相談したところ、なんと加入していた保険は、精神疾患の治療でも保険金が請求可能だとわかったのです。これを知ったTさんは、すぐに手続きを開始。保険金の請求期限内だったため、500万円を超える保険金を受給できました。
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