美保基地航空祭で新しい輸送機C-2のフライト
輸送機を中心とした部隊が所属する、航空自衛隊美保基地。戦闘機部隊がいないので、地味なイメージに捉えられがちだ。しかし、2017年はYS-11Pのラストフライトが予告され、2016年度末に配備された新しい輸送機C-2のフライトが見られるなど、見どころの多い航空祭となりました。
美保基地航空祭のC-2フライト
美保基地航空祭のオープニングフライトに続く展示飛行では、所属するT-400、YS-11P、C-1が次々と切れ目なくメインエリア上空にやって来てはフライトを見せる展開でした。
この日退役するYS-11Pは50年もの機齢を感じさせないひねりを見せ、負けじとC-1も2機が至近距離でファンブレイクするなど迫力ある飛行。戦闘機などとは異なる迫力が感じられます。C-1は物量投下と空挺降下も実施。空挺降下時には「ブルーワン」が開局し、C-1に対して進入ルートなどの指示を与えていました。
また、配備から間もないC-2は訓練飛行という名目で2機でのフライトを披露。美保基地には2016年度末に配備。これから主力となる輸送機です。機体の大きさがケタ違いだけあり、来年以降の航空祭の展示飛行に期待が持てます。
美保基地の航空祭は異なる雰囲気
美保基地の航空祭では例年、他の基地の戦闘機が機動飛行を見せてくれます。2017年は築城基地(福岡県)からF-2が飛来し、機動飛行を行いました。F-2は築城基地からリモートで展示飛行。GCIで地上とコンタクトし、フライトについての指示などが与えられていました。
また、美保基地は米子空港との官民共用となっているため、民間機の離着陸もイベントのひとつ。海上保安庁美保航空基地も同居しており、地上展示が行われたり、ヘリによる展示飛行も実施されます。
海上保安庁美保航空基地のAW139は救難展示中の無線でのやりとりが、スピーカーから流されるというファンサービスもありました。ほかの基地の航空祭とはちょっと異なる雰囲気です。
展示飛行終了後の観客の追い出しは厳しめですが、外来機の帰投は米子空港の展望デッキなどから見られるのは、官民共用空港のメリットです。